2cellos
バンド音源をたった2本のチェロでここまで再現するか!
と、ちょっとびっくりしてしまうぐらいオリジナルに忠実な作品。
原曲が好きな方は思わず「うまいことやるなぁ〜」と、にやりとしてしまう瞬間があると思います。
よくあるカヴァーアルバムというよりは某動画サイトの【演奏してみた】に近い印象。
(個人的にはもっとアレンジしてもおいしいと思うのだけど)
彼等は演奏している姿もすごく格好いいので、ライブ映像をじっくり見てみたい!
今後の活躍に期待大です。
ちょっと残念なのが、マスタリング…もっと音圧上げてもいいと思います…
音小さくてもったいない…そんな理由で星4つです。
ですが、全体通して大変楽しめる1枚ですよ!
ハルモニア~この愛の涯て~ VOL.1 [VHS]
脳に障害があり感情も言葉も無くしてしまった美少女とその彼女にチェロを教える事になった音大生。少女には絶対音感ともうひとつ、特別な能力が・・・というちょっとSF入り、光一君19才(?)頃のドラマです。
風になびく光一君のロングヘアと、全般にわたる切なげな表情がたまらないです。全般的に悲劇的なので、笑顔の光一君が好きな方には向かないかも〜。もう一つは中谷美紀の気味悪さ。終始無表情で一言もセリフが無いのですが、存在感アリアリ。上手です。
ヴァイオリン音階教本 <小野アンナ>
先生に習っていれば、多くの人が使う定評のある音階教本です。
しかし、独学での使用は無理です。
そもそも音階練習をするのは、正しい音階で弾けていないものを弾けるようにするためなわけですが、独学ではその音が正しい音階かどうかの判断をしてくれる人がいませんから。
各練習が何を目的にしており、どの部分がポイントなのか、どう弾けたら合格なのか・・・。
独学ではそれも全く分からないと思います。
音階練習を気にするほど上手になりたいと思うのであれば、たとえ1年でも先生について勉強されることをお勧めします。
先生の正しい指導でこの音階教本を使用すれば(永遠に終わらないのでは?と思うほど進度はゆっくりですが)音程はもちろんのこと、指の動き、右手のボーイング、美しい音での移弦など、必ず多くの成果を得られると思います。
希望への苦闘~バッハ:無伴奏チェロ組曲第5番~ [VHS]
歌舞伎とクラシックのコラボレーション!
ジャンルの枠に捉われないヨーヨー・マならではの企画。
特にこの第5番は、西洋のクラシック音楽と東洋の歌舞伎の組み合わせ。
これだけも十分興味深いものがありますが、前半は、坂東玉三郎とヨーヨー・マがいかにしてこの第5番を表現するに至ったかという過程が描かれているので、後半のその表現がとても心に響きます。
ヨーヨーの生演奏を傍らに、バッハの音楽に試行錯誤する玉三郎。
なんて贅沢なんでしょう!
「自分が良いと思ったことを追求してきた」というヨーヨー・マと、
「自分が好きだと思ったことを追求してきた」という坂東玉三郎。
この芸術家2人のコラボは必見です!
オイストラフ コンチェルト・コンプリート [DVD]
4000円以下で曲目も多く、お買い得と思って購入しました。
予想通りというか、古い映像を単につなげただけで手のこった編集はありません。
また音質も決して満足できるものではなく、撮影のカメラ台数も少ないため、カメラワークはほとんど固定です。きれいな映像作品を期待して購入しては後悔するでしょう。
しかし、オイストラフのような歴史的な名手を動画でみられるというのは、ヴァイオリンファンにとっては、この上ない喜びです。曲目の中ではとくに、ブラームスとショスタコーヴィチの協奏曲がすばらしい出来です。ライブのため、音程をはずしたり発音ミスがあったりはときどきみられますが、そのようなことは非常に小さなことであって、全体の曲作り、曲の解釈など、非常に感心させられます。最近の演奏家たちの小さくきれいにまとめる演奏とはまったく違う「迫力」を体感できます。非常にお買い得で、個人的にはかなりお薦めいたします。