ROCK A SHACKA VOL.5“DANCE CLEOPATRA”
内容◎!(プリンスバスター関係のまともなリイシューがないので非常にう れしい!)
選曲◎!(スカタライツの名演奏が沢山入っている。)
企画○ (スカという音楽の宣伝効果はよい)
価格△ (もうちょい安くても。インディーだししょうがないか。)
解説× (収録曲はおろか、このCDに関する解説すらない。)
プリンスバスターの歌 ノーコメント
いつか見た夢を (二見文庫 ザ・ミステリ・コレクション)
前作に登場した時のヒーローの様子から、今作ではロマンティックヘブンのような
アホ可愛いヒーローとして登場するのかと思いきや、意外に真面目で繊細な
ヒーローでした。対するヒロインは、鼻っ柱が強いようで、内面に脆さを抱
えた性格。個人的には、両者に好感を持てました。
今作は、ロマンス面というより、家族愛が前面に出された印象を持ちました。
また、脇役達のキャラが立ちまくりです。ヒーローの異母妹の11歳のライリー、
いじわるばあさんのニタなど、個性豊かな人物が物語を盛りたててくれます。
話の内容は、田舎で家族の絆を取り戻す過程を取り戻すという点から「湖に映る影」
を、ヒーローヒロインの出会いからは、「ロマンティックヘブン」を彷彿させられ、
シリーズ作品がタペストリーのように編まれ、それでいて他の作品とは違う内容に
なっているように感じられました。
前作が、シリーズで登場した人物が集結!といった感じだったのに対し、今作は今までに
登場した人物がほとんど出なかったので、前作をラストにすればいいのでは、という
意見もありそうですが、個人的には、次の作品でヒーローになりそうな人物が登場せず、
ヒーローヒロインがスタートラインに立って物語が静かに終わる、今作がラストでよかったと
思います。長々と書きましたが、シリーズを追ってきた人にはじんわりとした余韻を与える、
シリーズを追ってない人には、今までの登場人物が出ないため単体で楽しめる、間口の広い
作品だと思います。オススメ。