陽のあたる坂道 [DVD]
裕次郎が主人公なのに
芦川いずみ、北原三枝の二人に目がいく
内容的にはいまでもありそうな内容なので
入り込みやすい
裕次郎の映画はアクションが多い中
この作品は深く心に響くものがある
また
昭和の小物や町や車
いろんなものがいまからみればあたりまえだろうが・・・
レトロでいい
和製ヘップバーンの芦川いずみがいい感じです
また
のちの奥様になる
北原三枝の清楚で強いかんじがとてもいいです
こうゆう強い感じの女性役がおおいですね
モノクロで209分という長い映画
途中で休憩時間みたいな
字幕も出ます(笑)
青い山脈 [DVD]
シリアスな展開の中にもに明るさのある映画です。主題歌と後半の冒頭の二葉さんの歌が有名ですが、内容は「恋愛」についての封建制打破というようなテーマが中心。
そのドラマの進行過程で「家のため」「国家のため」という言い訳で枠にはめようとする、という戦争の反省も組み込まれていて、「もっと自由人たれ」そしてそれは「甘えちゃいけない、自分の力、価値判断で生きるのだ」という大きな、かつ根源的な主張をも表現するのです。まさに「艱難汝を玉にする」という恋愛ドラマですよ。
そして登場人物の中に流れるヒューマニズム、そのことがラストの海岸の丘の上での2組の愛の「告白」に結実するとき、そのドラマの美しさが輝きます。
追記:竹の子先生にバラを持ってお見舞いに行くときの原節子さんのちょっとはにかんだようなしぐさ、顔のかわいらしさは特記すべきものです。あと音声は古い映画の割にしっかりと録音されております。聞き難い事はございません。映像もきれいです。
青い山脈 前・後篇 [DVD]
何度も映画化された石坂洋次郎原作の「青い山脈」だが、リアルタイムで観ていない私も、戦後まもなく制作されたこの「青い山脈」がベストだ。この種の映画では珍しくキネマ旬報のベスト10の2位。名匠・今井正監督の作品は戦後民主義の申し子のような映画だ。話としてはたわいないものだ。しかし、映画全体に「希望」という空気が溢れている。眩しいような原節子の美しさ、池部良の六助も爽やかで。素直な気持ちで楽しめる。こんな時代もあったのかと時の移り変わりを感じるが、なんど観ても清々しい気持ちになれる。懐古的な価値ではなく、日本映画腐朽の名作と言ってよい。それにしても、もう少し安くならないものか。