ロードス島戦記―灰色の魔女 (角川文庫―スニーカー文庫)
水野良のデビュー作ということになります。つまりアマチュアとして書いた作品です。確かに今の水野良のレベルの作品と較べて読み返してみると、荒削りです。展開も文章も描写もキャラクターも、非常にアラが目立つ気がします。でもやっぱり面白いです。裏を返せば、著者水野良はここからスタートして作家としてかなりレベルアップしたということでもあります。
主人公パーンにすんなり感情移入して、冒険の世界へと旅立つことができます。ワクワクできます。まぁ、作中のパーンはワクワクしている場合じゃないかもしれませんが……
強いて難点を挙げるなら、以降の水野良作品の主人公はどれも父親の陰を引きずっているというワンパターンな設定を持っています。本書『ロードス島戦記―灰色の魔女』のパーンもそうです。しかもこの巻だけでその設定は片づいてしまいますし。
テーブルトークロールプレイングゲームのリプレイとして始まったロードス島シリーズ、この本から大きくなりました。ヒロインのハイエルフ、ディードリットのプレイヤーは実は男性だったそうですが。それが後には永遠の乙女ですから……
とにかくロードス島の世界を楽しむならば、本書から始まるロードス島戦記シリーズが一番でしょう。後のシリーズは多少蛇足感がともなってしまいますので……
今の観点から振り返るとアラが目立つ、という点で本書の評価は☆-1です。
ラーゼフォン CD-BOX
ラーゼフォンはDVDで見たのですが、印象に残っている音楽の多い作品でした。
このCDBOXはほぼ全体像をつかむことができます。ということは、おそらく多くの人には、意外な音楽であるということです。見ていないと、Jazz的音楽、noise的な作、ヒンデミット的なトーンのもの、ダッタン人の踊り、など多種多様な音楽がありますが、作曲者のカラーで統一されているので、実は逆に安心して聞くことができます。逆に言うと自分の気に入る音楽が必ずあると言っていいと思います。わたしは、好きなものだけをMDに落として(box全体でMD1枚程度の分量です)聞いていますが、時期が変わると、別な曲が聴きたくなり、結局CDを車に持ち込む様になりました。ラーゼフォンを見て、気になる音楽が1つでもあったら聞いてみると良いでしょう、自分が気がついていなかったシーンの音楽に気づくと思いますので、真の意味での音楽のリテラシーが身に付きます。
MG 1/100 RX-93-ν2 Hi-νガンダム (機動戦士ガンダム 逆襲のシャア)
かなり良い出来だと思います。批判が多いようですがバランスもよくカッコいいです。
・良い点
可動範囲が広い
(ファンネルポッドが左右にしか動かないとありましたがパーツの向きの間違いかと?上下左右にしっかり可動します。)
色分けが完璧
内部フレームの色(ラメが入っていて無塗装でもカッコいい)
武器・ファンネルの保持力(しっかりしてます)
腰のロック機構(可動は生かしつつファンネル背負っても仰け反らない)
・良くない点
ビームライフルの銃口(漏斗状でイマイチ)
全体的にディテールが少ないかと(フロントアーマー・リアアーマーに集中していて腕内側には全くない)
倒れやすい(しょうがないものでしょうか?)
バーニアの形状(フクラハギのバーニアが特に…)
賛否両論ありますが買って損はないです。
このHi-νガンダムのデザインが好きなら買うのをおすすめします。
無塗装でも十分カッコいいです。
ロードス島戦記〈6〉ロードスの聖騎士 上 (角川文庫―スニーカー文庫)
主人公が、パーンからスパークへ変わっていきます。
なんか、全体的に世代交代って感じです。
パーンの若い頃(?)のように、スパークを応援してしまいます。
ラーゼフォン Blu-ray BOX
1 画質…(4.0/5.0)
どちらかというとソフトな感じです。個人的にはもっとくっきりしていたほうが好みではありますが、2002年の作品ということを考えれば充分なレベルだと思います。
2 特典…(3.0/5.0)
イラスト集が付いてきます。内容は以前のパッケ絵等をまとめたもの。幻想的な画風でキレイダナーと思います。でも、あとこれに設定資料とかが付いてれば難解なところも理解・補完がしやすくなったと思うのでちと残念。
3 作品の評価…(4.5/5.0)
・主題歌が素晴らしい。
・劇場版冒頭の綾人と遙が可愛らしいですね。若いっていいな
・「ブルーフレンド」…最初見たときは呆然となった。あれは悲しすぎる。
いいラブストーリーでした。綾人と遙を見ていると、昔の思い出が掘り起こされてくるのが難点ですが(^_^;)
…何年経っても相手を忘れられないってのは辛いですよね、遙と同じく私もそうだったので。そんな体験がある人には是非お勧めしたい。