バッハ:フーガの技法
高校時代 クラシック,中でもバロック音楽に興味を持ってから,44才の現在今も時々聞くことが有ります.
小生 少なくとも3枚の「フーガの技法」を所有.
パイヤール室内管弦楽団,盲目のオルガニスト ヘルムート. ヴァルヒャ そして,最近出張先で見つけたベルアート.アンサンブル.
どれも「バッハの遺作」にふさわしい解釈で出来上がっていて趣が有ります. 今回購入すれば,4枚目の「フーガの技法」になるわけです.
この「バッハの遺作」の最大の魅力は,最後の未完フーガ「3つの主題によるフーガ」でしょう. 4つ目の主題が奏でられるはずであった事から,レーベルによっては,「4つの主題によるフーガ」となっている物も有ります.
最後の途中で「ぱっ」と消える演奏に250年前の傷心の中でこの世をさったバッハに思いを走らせているのは,私だけでしょうか.
George Winston Piano Solos
他の人のレビーにもありましたが、これは彼のピアノの完全なる再現ではないようです。本の解説によると、ある日にジョージが弾いたピアノを採譜したものとの事ですが、例えばwalking in the air の後半部がそっくりなかったりします。元々ジョージウィンストンは楽譜をいっさい残さないと昔に公言して(彼はコードプログレションによる即興が主なため、楽譜には否定的でした)、一度出た楽譜がそれで廃盤になったほど。(ちなみにその時の楽譜はfebruary seaなどのジョージの中でも難解な曲も採譜されていました) さらにここの出版社はたまに楽譜の質が良く無い時がある。.(例えばハービーハンコックの楽譜も採譜者のジャズの知識のすくなさからか、たくさんのミスがある)
と少し否定的になってしまいましたが、曲の骨格は楽譜どおりです。ピアノ初心者はこれで十分楽しめるでしょうし、ある程度の人ならばそこから自分で和音を加えたりするなどしてアレンジすればいいと思います.
バッハ:フーガの技法
フーガの技法を弦楽四重奏で演奏したものです。
もちろんそれぞれの声部が完全に独立しているのが素晴らしいです。
流石にここまで各々に歌えば、いつもより生き生きした感じがします。
でも今までにピアノやオルガンでやってきた解釈とは別に
この編成のためには更に新たな解釈もいるのかな?とも思いました。
場合によってはピッチカートも効果的だろうけど、全編通してアルコだし。
もっと大胆なアプローチがあれば更に楽しくなるでしょう。
これから様々な演奏解釈が生まれて、作品の価値が新たに発見される余地を感じました。
まだまだ追求していって欲しい編成です。
僕は弦楽四重奏での演奏は初めて聴きましたが、他の演奏家のも聞いてみようと思います。