火山高 [DVD]
単なる学園モノではありません。
全編デジタル処理による特殊効果を施しているので
ひとつひとつのシーンがスペクタルで圧倒されます。
気を操るバトルシーンや高い跳躍力や壁を走るシーンなど
ありえないけれどきっちり納まっています。
ナンバー1を演じるクオンサンウはもちろん、チャンヒョクが
かっこい==
先生役で出ているホジュノもものすごく強くて、敵ながらあっぱれ!
楽しく見れちゃう映画です。
ラッシュ 火山マスク(140g)
夏に使えばもっと気持ちいいかと思いますが・・・
冬でもブーツ等で足は蒸れるもの。
膝からつま先までやさしーくマッサージして、
角質のあるところは念入りにすると
汚れポロポロしてくるのが分かります。
あまり力を入れすぎないように。軽石でヒリヒリしちゃうことも。。。
足がやわらかくなってきた氣がします。
火山のもとで [VHS]
死者の祭り。骸骨の饗宴・・・。メキシコほど、「死」に魅せられた土地はない。
それ故か、男たちはメキシコに死地を求める・・・。
「20世紀最高のアル中小説」と呼ばれる、マルカム・ラウリーの「火山の下」(祝・新訳復刊!)を
巨匠ジョン・ヒューストンが映画化。
1938年・メキシコ。火山の麓の町で、最愛の妻に捨てられ、酒浸りの日々を送る元英国領事(アルバート・フィニー)。彼の元に舞い戻った妻(ジャクリーン・ビセット)と元領事の異母弟(アンソニー・アンドリュース)の3人が「死者の日」に生と死と愛の狭間をさまよい、やがて破滅に至る物語。
とにかく、主人公がいい。妻が逃げたと嘆いては酒に溺れ、戻ったら戻ったで許す事ができず、ますます酒に溺れ、飲んではからみ、酒を呷っては泥酔し、ひたすら堕ちて行く。こんなに飲みっぱなしの映画、観た事ない(笑)。
デカダン?破滅型?痛みと苦悩に、ここまで自虐的に取り憑かれた物語が他にあるだろうか。
オーソン・ウェルズやジョセフ・ロージーも映画化を切望したという(それぞれのバージョンも観てみたいものだ!)
幻想と怪奇の作家、アンブローズ・ビアスはメキシコ革命の戦火の中に消えた。
「ブラック・ダリア」(原作)のリー“ミスター・ファイア”ブランチャードは、逃亡先のメキシコでのたれ死ぬ。
マックス・フォン・シドーとイヴェット・ミミュー主演の「メキシコで死ね」では、賞金首の奪い合いの果てに、男たちは自滅していく。
「メルキアデス・エストラーダの3度の埋葬」は、親友の遺体をメキシコに埋める旅の物語だ。
多くの男たちの死を、その懐に抱いてきた土地、メキシコ。
そんな破滅のドラマの、孤高ともいえるのが本作「火山のもとで」ではないだろうか。
ラスト、主人公が非業の最期を遂げるのは、もはやネタバレの内には入らないと判断し書かせて頂くが、実はそのいまわの際に彼が漏らすセリフが、何ともたまらんのだ!それこそが最大のネタバレと解釈し、気になった方は映画を観てのお楽しみ、という事で・・・。
ジョン・ヒューストン作品は「白鯨」の“手招きするエイハブ船長”はじめ、オブセッションに満ちた数々の傑作揃いだが、ええい、言ってしまえ、「火山のもとで」が最高傑作だ!
デカダン(といっても「愛の嵐」みたいなヤツじゃないけど)大好き映画ファンのバイブル、一刻も早くDVD化を望む!もちろん、インタビュー等の特典満載で。
しかし、ジャクリーン・ビセットに「やり直せない・・・?」なんて言い寄られたら、フツー、男だったら喜んで酒なんか捨て・・・いや、失礼!
日本に自衛隊がいてよかった 自衛隊の東日本大震災
震災関連でしかも自衛隊に関連した逸話集というか、レポート集はこの本だけでしょう。
著者はラジオのレポーターとしても活躍されたそうで、取材力も抜群です。よくぞこれだけ集めたものだと思います。
内容も、一話一話が感動モノであり、ほんとにノンフィクション?と思わせるほど物語性に長けていて、ついつい引き込まれてしまいます。
これまで自衛隊に関心の無かった人も、この1冊で、必ずや自衛隊ファンになったのではないでしょうか。
遺体―震災、津波の果てに
この本は、東日本大震災によってつくられた遺体安置所を舞台にして、そこで繰り広げられる悲劇を克明に描いた本だ。
・遺体安置所の管理人・千葉さん
・遺体搬送班・松岡さん
・検案担当医師・小泉さん
・歯形確認担当歯科医・鈴木さん
・遺体捜索担当自衛隊・橋口さん
など十数名の人たちが、どのように遺体を見つけたのか。
どのように遺体を捜索したのか。
どのように、遺体安置所で集まって仕事をしたのか。
そうしたことが、多角的に、群像劇のようにして描かれている。
作者の石井さんは、冷静にこの光景を描写し続ける。
遺体の冷たさをそのまま書き記す。遺体に抱きついてなく女性の叫びをそのまま書き記す。そこに描かれるのは徹底的に冷たい死の世界だ。
しかし、読み進めていくと、そうした冷たい死をなんとか血の通ったものにしようと懸命に努力する人々の姿が描かれているのに気づく。
遺体搬送班の松岡さんは市役所の職員だったにもかかわらず、何百という遺体を被災地から安置所まで運び続ける。同僚たちが精神を病んで脱落していっても、彼だけはやり通す。
医師の小泉さんや歯科医の鈴木さんが遺体を調べていると、次々に自分の患者や友人が遺体として運ばれてくる。しかし、彼らは「なんとか身元を確認してあげたい」という思いで、口の中から砂や体液を書きだして死因や歯形を調べる。
登場人物の中でもっとも感銘を受けるのは、遺体安置所の管理人・千葉さんだ。
普段はただの民生委員なのに、自ら遺体安置所の管理人になるべく名乗り出る。彼は遺体がモノとして扱われることを懸念し、必死に遺体にしゃべりかける。
母親が生まれたばかりの子供を助けてあげられず、遺体の前で泣き伏せていると、千葉さんは遺体に向かって語りかける。
「ママは相太君のことを必死で守ろうとしたんだよ。自分を犠牲にしてでも助けたいと思っていたんだけど、どうしてもだめだった……相太君はいい子だからわかるよな。こんなやさしいママに恵まれてよかったな。短い間だけどあえて嬉しかったろ。また生まれ変わって会いにくるんだぞ」
あるいは、どんどん腐ってくろくなっていく老女がいれば、その娘から化粧道具を借りて死化粧をしてあげる。その時も、遺体に向かって語りかける。
「最後にきれいになってね。もしかしたらあなたの気に入るようにはできないかもしれない。けど、精一杯やるからがまんしてね。あの世でご先祖様に会ったときに、恥ずかしくないようになるんだよ。お棺にお化粧道具を入れておくから、あの世に着いてから思うようにお化粧をしてね。自分でするのが一番美しくなるはずだから」
千葉さんによって語りかけられたり、化粧をされたりすることで、遺体は人間としての尊厳をとりもどすし、泣き崩れていた遺族は救われた気持ちになる。
その積み重ねが、被災者たちにとってどれだけ重要だったことか。
3.11以降、テレビや新聞は一切「遺体」を隠した。
しかし、大勢の人たちが遺体の尊厳を守ろうと立ち上がり、遺族を支えようと必死になり、そうやって復興が少しずつなされてきたのだ。
私はそのことを本書を読んで初めて知った。読んでいる最中何度泣いたかわからないが、最後は驚くほどホッとする終わり方で驚かされた。
これは震災を知るうえでも、今の日本を知るうえでも、日本にこんな素晴らしい人たちがいたのだということを知るうえでも、何十年と読み継がれる本だと思う。