論スポ なでしこ&ザックJAPAN勝利のマネジメント
アメリカとのワールドカップ決勝戦。PKを制し、狂喜乱舞するなでしこジャパンの選手の輪にあえて加わらず、意気消沈するアメリカ選手の元へ駆け寄っていた宮間選手の優しさあふれる気遣いに目頭を熱くし、以来、ファンになった一人です。
ですので、今回の『論スポ』における宮間選手のインタビューを楽しみにしていましたし、記事の中で件のシーンについて彼女がさりげなく語っている「喜ぶことは、後でいくらでもできるじゃないですか」という言葉に再び胸を打たれました。
インタビューの中で宮間選手は永里優季選手にも言及しています。ワールドカップ期間中にチームから浮いていた、という報道は何度か目にしましたが、彼女が孤立しないようにそっとフォローしていたのも宮間選手だったんですね。ロンドン五輪のアジア最終予選では見違えるように献身的にプレーしていた永里選手を、心の部分でしっかりとアシストしていたわけですね。
丸山桂里奈選手のインタビューはサッカーへの一途な思いがひしひとと伝わってきて、大けがからの復活を思わず応援したくなりました。長くなでしこジャパンを取材してこられた3人による座談会は笑いあり、涙ありで楽しく読ませていただきました。来年のロンドン五輪へ向けて、ますますなでしこたちを応援したくなる一冊だと思います。