ローランド・ギフト
元ファイン・ヤング・カニバルズのリードだった人。あのアル・グリーンの模写のような特徴的なへガヘガした声の彼です。
グループとしては96年に3曲の新曲入りのベスト盤があったものの、純粋な新作品としては13年ぶり!全米NO,1の後にこんなにブランク空くなんて..。
プロデュースはFYC時代と同じくデヴィッド・Zなのですが、グループ時代と違い打ち込みよりもアコースティック感を前に出した作りで良い雰囲気です。
特に6はシャーデー「No Ordinary Love」を思わせるミディアムで素晴らしい!同路線は他にも2、7、10とありますが、8はほんとにアル・グリーンが歌ってもおかしくないようなスタックス系ほのぼのゆったりソウルでこちらも捨てがたいですね。
が、残念ながら日本盤ボートラの12は打ち込み過剰のポップス調で、アルバムの流れからは少し浮いているように感じました。あくまでおまけ感覚でどうぞ。
あのクセのある声もFYC時代より少し抑え目で聴き易く、なかなかの好盤だと思います。しいて注文つけるなら、彼のルーツでもある古いソウル曲のカバーを1〜2曲収録して欲しかったかな。