Romeo Et Juliette: Les Enfants De Verone (+Bounus DVD)
フランスミュージカル「ロミオとジュリエット」2010年パリ再演キャスト盤。
DVD (PCでのみ視聴可)がついた3枚組。新曲を中心に10曲ほどの原語歌詞カードが付いています。
ファンとしては「Tybalt」、「La reine Mab」、「On Prie」 などの新曲も含めた全43曲を
聴ける完全盤なのがうれしいところ。
スタジオ録音ですが、カーテンコール曲「Avoir 20 ans」もしっかり入っています。
ロミオ、ティボルトはオリジナルキャストです。
声が低くなって大人の男性の魅力を放つDamienロミオはとても素敵。ティボルトのTom Rossも
情感こめて歌い上げ、貫禄あり。初演の大公は今回、神父で登場しています。
新キャストも低音で迫力あるモンテギュー夫人、すこしクセのある声が「らしい」マキューシオなど、はまっています。
惜しいのはジュリエットのJoy Esther。歌唱力がいまひとつで、曲によっては随分と苦しそうです。
きれいな声なのですが・・・。
DVDはメイキング、製作者インタビューなどで45分ほど。
当然字幕ナシ・・・なので何がなんだか。ただ、挿入される舞台映像や役者さんの練習風景などは
楽しめます。一番面白かったのは「Avoir 20 ans」のカラオケ。モンテギューの3人組が
舞台衣装を着て歌っているのですが、ちょっとしたゲスト出演や本編に通じる演出に笑いました。
「Aimer」、「Les rois du monde」はもちろん、美しく耳なじみのいい名曲ぞろい。
曲順が変更されていたり、「Par Amour」の後半がカットされていたり、だいぶアレンジ
されていますので初演盤との聞き比べも一興です。
こちらのアルバムもぜひ聴いてみてください。
The Medieval Scapini Tarot: Deck and Book Set
解説本もセットになっていますが、カードのみのレビューになります。
ケースも高級感があり、カード自体も油絵調のとても美しいデッキです。
ライダーを基調としているので、リーディングもしやすいですね。
小アルカナも絵札で構成されています。
78枚通じて、荘厳さとおちゃらけた感じの両方を持っていて、一枚一枚がとても面白いです。
裏面は厳密に言えば上下対象ではありませんが、モノグラムなので、特に問題はないと思われます。
少し大きめのサイズなので、カットしにくいので星ひとつ減らしましたが、かなりオススメのデッキです。
ハムレット (新潮文庫)
他と混ざって表示されますがご了承下さい。『Hamlet: BBC Dramatization (BBC Radio Presents)』のレビューです。
最初の音楽から衝撃を受けました。異世界への扉が開くみたいな感じでした。サー・ジョン・ギールグッドの父王の霊が怖過ぎます(笑)。オフィーリアの兄レアティーズにジェイムズ・ウィルビーとか、キャスティングが絶妙。ハムレットのケネス・ブラナーは映画よりこちらの方が好きです。
Romeo and Juliet (Oxford World's Classics: the Oxford Shakespeare)
もう何をさておいてジュリエットが下手。エマ・トンプソンの妹らしいが、縁故採用はやめましょうよ。サー・デレク・ジャコビのマキューシオは流石です。ケネス・ブラナーのロミオは加もなく不可もなし。
ロミオとジュリエット [DVD]
この映画を観たときには、自分が本当に「ほんものの恋愛」をしたことがあるのか、としみじみ内省してみたくなります。
そういう意味でも、この映画は、生死を賭けたほどの「恋愛」とはどういうものか、うつくしき永遠の問いかけである。
熱病のようなふたりが、会えば一心に見つめあい、抱擁しようとする様を、神父がなんとか引き離し冷静にしようとするシーンなどは、
むしろユーモアさえ画面から滲み出てくるほどだが、なんだか愛の魂が合体し、ぶつかるような、感動的な描写ともいえるシーン。
映像はくまなく「美」に満ちていて、恋愛という人類のテーマの、古典にして普遍的なる象徴としての映画である。