僕らの愛の奏で [DVD]
内山真人さんが出演されているので購入しましたが、作品全体としてみると難あり。
物語は、ある一人の音大生(渡 航輝)がクールなクラスメート(内山 真人)に魅かれ、秘密を持ちつつ怪我した彼を支えるという内容(正にそれだけの内容)。
エピソードの一つ一つが中途半端で、話の内容も先が読めてしまうし、設定もありきたり。もともとが非現実的な内容なのだから、俳優の素の表情がどれだけ引き出せるかが、
演出・監督の腕の見せ所ではないだろうか。
難題の演出の海で、出演俳優陣がおぼれずになんとか泳ぎきった作品だと思う。
むしろ作品そのものよりも、特典映像やメイキングのほうがずっと俳優陣の魅力があふれているので、
それでなんとか星3つです。
小学生のための音楽劇・物語集 スーホの白い馬 斉唱版&合唱版/|魔界とぼくらの愛戦争
先日子どもの生活発表会を見に行ってきました。そのときの発表曲が「このスーホの白い馬」で、ときには元気の出る曲が、ときには美しくも悲しい曲が物語の展開とともに進行していくのですが、全体的にメロディアスで親しみやすく、こちらも思わず口ずさんでしまいたくなるような曲です。
発表会が終わり帰宅してからも、興奮冷めやらぬ様子で子どもがまた歌い始めるのを見て、これなら買うしかないと思い買ってあげました。今では子どもの大のお気に入りになっています。
変愛小説集
「変な」恋愛にまつわる短編集かと思いきや
「変な設定の」恋愛譚を集めたアンソロジーでした。
設定が非現実的とは云え、語られているのはやはり「純」愛であり
よくもまあこれだけの変化球(しかしストライクではある)を集めてきたものです。
SFチックな設定が多いのですが
どことなく生々しい肌触りの作品がほとんどで
趣味的に倒錯していない、とは決して言い切れないでしょう。
男性であればここまで生理的にイッテしまったモノを
ずらりと並べては気分が悪くなってしまうかも。
訳者のこの集め方には女「性」を感じます。
ありのままの僕ら メイキング オブ 愛の言霊 [DVD]
原作を読んでセンスの良い作品だなと思っていたので映画化?みたいな勢いで拝見。
よくできたメイキングでした。だって映画が見たくなって音源が聞きたくなっちゃいましたから。
監督はじめスタッフ・共演者が余計な事を言ってないのがいいですね。ほとんどでてきません。笑
全編出ずっぱりメインキャストお二人は・・・すみません、よく存じ上げなかったんですが。
オフショットにはすっぴんな彼らとそのやりとりがあり、キャッキャッきゅんきゅんしてる斎藤さんと
それを優しく茶目っ気たっぷりに受けて返す徳山さんがかなり面白かったです。
一方映画の断片にはリアルな?カップルのかわいい日常やささいな行き違いが垣間見られます。
すごく自然にキスするんだなって思いました。そうだよねケンカもするよねとか。
男同士なのにではなく男同士だから成り立つシーンなのかな。
明るいいい感じのベッドシーンも必見。
うっかり徳山さん本物?愛されてますね斎藤さんて思わされるシーンでした。
スタッフ・キャストともにいい仕事してます。
LIFE
アルバムタイトルの「ライフ」について小沢健二はこんなことを話していた。
『法律用語でライフ契約というのがあって。(中略)ライフっていうのを生命や人生とかじゃなくて、存続=あり続けるっていうのがかっこよくて、おお!って思って。在り続ける期間がライフだっていうのが凄くかっこよくて。やっぱライフって言葉凄いなあ、存続と訳しちゃうとさらにカッコイイ、なんて思って。』
このアルバムには何度も「続く」という言葉が出てくる。
『続いてくのさデイズ』(ラブリー)
『たぶんこのまま素敵な日々がずっと続くんだよ』(ドアをノックするのは誰だ?)
『そして毎日はつづいてく』(ぼくらが旅に出る理由)
etc...
また、「続く」と「過ぎる」というのは言葉こめられた感情はずいぶん違っていても現象としては同じことのように思う。
『過ぎていく日々を、踏みしめて僕らは行く』(いちょう並木のセレナーデ)
キャラバンが熱力学的に進んでいくように、毎日は、日々は美しく、無慈悲に、進んでいく。
あっけからんとした無敵の幸福感と老人のような達観した視線。
『とてもとてもきれいな世界』(おやすみなさい、子猫ちゃん!)
続くことの歓びと、過ぎることの悲しみ、そして何より、それら自体が驚異的に美しいことであると謳う、最高の作品。