ターミネーター4 スペシャル・エディション [Blu-ray]
これまでのシリーズにおいて、断片的に語られてきた未来世界における人類VS機械の戦争を真正面から描いた作品。つまり1作目の前日譚に当たる(未来の話なのに前日譚とはこれいかに?)。
潤沢な予算をつぎ込んだだけあって世界観の構築はほぼ完璧。色んなタイプのターミネーターがわんさか出てくる戦闘シーンは迫力満点だし、ジョン・コナーとマーカス・ライト、2人の主人公を配したストーリー展開もけっこうしっかりしてるし、かなりの良作だと思うんですが(流石に『T2』と比べるのが酷だとは分かっちゃいます)。
リンダ・ハミルトン【サラ・コナー役】も写真と声で特別出演。
新ターミネーター2―未来からの潜入者〈上巻〉 (竹書房文庫)
個人によって、このような映画からのスピンオフしたストーリは、好みが分かれると思いますが、個人的には非常に楽しめました。
StarTrekのBorgみたいで、やはり人+機械の合体が一番、おそろしいのでは?と思いましたね。
ただ、今後の展開や映画との整合性をどう保つかが難しいのではないでしょうか?
エクスターミネーター(紙ジャケット仕様)
不思議なバンドprimalscream。節操がないというか、サントラ風味にしたり、ダブやったり、前作はアシッドハウス行ったりして、今作はロックンロールというのがまた不思議。でもカッコいいのがまた不思議。カッコよければスタイルなんてどうでも良いってこと。長年パンクスの気持ちでやっていたボビー・ギレスピー氏の成せる業。
次の作品は、もっとサイバーパンクというかニューウェーブという方向に進んだが、個人的にはこちらの暴力的な感じの方がよかったと。
一番好きな曲はshoot speed/kill light。ギターでロックなのにダンス的な風味と殺伐とした雰囲気もあって集大成的曲だと思う。前行ったライブで流れた時ったらもう・・・
ジェームズ・キャメロン 世界の終わりから未来を見つめる男
辛口の世評はともかく、キャメロン本人までもが『タイタニック』の成功をまるで信じていなかったというエピソードに驚いた。膨張する製作費のプレッシャーに押し潰され、ギャラの辞退まで申し出ていたらしい。というのも、この映画の監督は悲劇の恋愛ストーリーに思い入れがあるわけではなく、むしろ、沈没した本物のタイタニック号を探査することに高いモチベーションがあったからだ。真の想いは海の底にあり、地上の金儲けになんか興味のカケラもないというのだから、映画の興行成績に自信なんてあるはずがない。すなわち、キャメロンという男、映画の職人監督というよりも海に潜ったり宇宙に行ったりということに情熱を燃やすSF好きの冒険家であり、その異世界探検の記録として映画というメディアがある、らしい。だから、本当に行けるなら何がなんでも実際に行って撮影すべきだし、でなければ、CGIを駆使してでも完璧に再現したいというわけである。ただ、そこで冒険心以上に重要になってくるのがテクノロジーである。宇宙船がなければ宇宙には行けない、ゆえに、彼は映画監督兼冒険家であると同時に、技術開発に憑かれたマッド・サイエンティストにもなった(現実と空想の間を行ったり来たりする人物像はまさにマッドな野郎というほかない)。そして、彼の<冒険>をめぐるあらゆる意味でのマッドな活躍ぶりを遺憾なく描いているのが本書だと思う。キャメロン映画のファンはもちろん、フィルムメイカーとして野心満々の人、冒険家を夢見る人も映画のDVDとともに一読すべし。