野狐禅
アーティストを表現する形容詞として、よく「等身大」という言葉が使われる。
その音楽を聴くであろう世代が考えていること、感じていることを代弁しているかの様な内容の楽曲を世の中に発信しているアーティストの形容詞として良く用いられる。
しかしながら、野狐禅はそういった等身大ではない「等身大」のである。
彼等のスケールがどの位なのかを…彼等の等身大を見せつけられるのだ。ただそれだけ。
んで「俺は元気だ。そっちはどうだ?おれはさ…」という様なごく日常的な言葉を音楽を通して投げかけられる。そして「日々お元気で」といって去って行く。こちらは相槌うつもいいし、無視しても良い。ただ、最後には人間的な交流があったという事だけが感触として残る…。
これがたまらん。色々強要してくる音楽は多いが、これだけサウンドも言葉も自由にさせてくれる音楽も昨今珍しいのではないだろうか?
何か心が動いた時にこの中の曲のどれか一つを抜き出して聞くのが一番良い聴き方なのではないかなと思います。
ちなみに…シーグラスは前作「桜」に次ぐ普遍的名曲です。
さや侍 [Blu-ray]
妻と二人で、たまたま遠出した時に立ち寄った街で、たまたまちょうどよい時間にこの作品が上映されるということで見てみようかという話になりました。
前情報はほとんど無く、監督が松本さんで主演の方が素人さんだという事くらいでの鑑賞でした。
終盤までは笑いっぱなしで、ラスト、気づいたらはらはらと涙をこぼしておりました。
いい映画には、映画の奇跡のようなシーンが必ずあります。
この映画の終盤からラストにかけてはまさに映画の奇跡が詰まっており、この作品は間違いなく”映画”に成り得ていたと思います。
映画館から出た後、迷わず主題歌のCDを買ってしまいました。
その歌を聴くたびに、映画のシーンや、主人公の父親の心情が思い浮かび、またジーンとしてしまいます。
BDも発売されたら必ず購入しようと決めておりました。どの様にして野見さんがラストあのような奇跡を見せてくれたか、メイキングも見てみたいと思って降りましたので。
本当に多くの方々に見ていただきたい作品です。
〈ダウンタウン・松本人志の流〉頭頭 [VHS]
私が見たドラマや映画の中で一番良かったと思える作品です。
現代の風刺ドラマだと思います。
鋭い視点で、世間を捉えてる。
見る側にも、かなり高度の分析力が要求されると思います。
松本人志さんが、世間に”うける”こと、つまり他者に認められる
ために作った作品ではなく、
自分の視野をそのまま表現した作品だと思います。
いかにくだらないものが大衆の注目を浴びているのか、
市場に出回っているのか、
それが見事に表されています。
放送室(10)
ガキのフリートークに似た回もあり、たいへん楽しめました。かといえば、ふつうのおっさんとして話している二人がいて面白かったり。 個人的なことですが、このCDを聴くうちにトークに自身を持ち始めているじぶんに気がつきました。 続編は、たぶんないだろうと考えてます。放送室で、高須さんが記録に残るものより、あいまいな記憶として残っていったほうがいい、というようなことを(うろおぼえ)言っていた回があったからです。それでも続編は願っています。 欲をいえば、ガキのフリートークも、動きの笑いがない回だけでもCD化してほしいなぁ…
父から娘へ~さや侍の手紙~
ただそれだけですがそれがすべてです。
さや侍で全く意表をつかれて号泣してしまったなさけない私が言うのもなんですがいい曲です。
普段マキシシングルは買いませんけどこれはどうしても欲しくて買ってしまいました。
竹原ピストル氏のことは海炭市叙景でいい演技をしてた役者としての顔と中島みゆきのファイトのカバーがすばらしいぐらいの認識でしたが
正直この曲にはほんとやられました。
それだけ心に残る歌詞とメロディ。そして竹原氏の声です。松本氏が口説き落としたのも納得です。
さや侍という映画を通してこの曲に出会えたことをうれしく思います。
ずっと心に残り続ける曲になると思います。