刺青一代 [VHS]
終盤の驚異的な様式美が有名な本作は鈴木清順全盛期の代表作であることは間違いない。
『野獣の青春』『関東無宿』『肉体の門』『東京流れ者』『けんかえれじい』『殺しの烙印』…等々の脂の乗り切った時期の作品達並び称される『本当の鈴木清順傑作群』のひとつ。
が、
DVDが出ない。ソフト化自体もこのVHSだけのようだ。…そして実のところ私もこのソフトをどこかのレンタルで借りて観ただけなのだ。
清順の映画は(ルパンやVHD作品は除いて)『狸御殿』までで47本ある。ソフト化されていないものも確かに多い。そう考えると私も半分も観ていない。だが、『刺青一代』は別格のはず(と勝手に思う)。
最初のVHS以後ソフト化が進まないのは何か事情があるのだろうか。(題名のせいか?)
終盤の美しいシーンの数々をまた見たい。
高橋英樹にスポットライト、パッと傘をひらき歩いていくシーン。
スパンッ、スパンッと襖を開けていくときの美しい襖の青や黄色。
死闘を真下から映した驚きの画民構成(透明のアクリル板を組んだそうな)。
シーンとしては短いが、凝縮された究極の『清順美学』だったように記憶している…。
DVDを待ちます。出ないかな。
吉永小百合映画歌謡曲集~日活編~
可憐な初々しい歌声が次々に聞こえてきて、懐かしい、また、新鮮でもありました。寒い朝を筆頭に、映画作品の流れの中で歌われているので、実際の映画を見えていないと、唐突に思われるところもありますが、どの曲も、丁寧に真摯に歌われているのがよく伝わってきます。真白き富士の嶺のアカペラ独唱の他、恋はやさし野辺の花よ、赤とんぼ、など、正攻法に情感豊かに歌われていて、映画を離れて、独立した歌曲としても、素晴らしいと思いました。
図解ビジネス実務事典 経理 (図解ビジネス実務事典-読んで使える引いてわかる-)
経理用語が広く網羅されており、とにかく用語の意味、ポイント等をすぐに思い出したい時にぱっと引けるのが良い。しかし出版が2005年3月と少々古いので、改訂版が出ないのがもったいない!
笑ってよ、北極点
著者は女優。番組レポーターとして訪れた南極で極地の魅力に取り憑かれ、北極点を目指すことになった。最初に挑戦した1985年には途中で挫折。二回目の1989年に北極点到達に成功した。一回目、二回目について、それぞれ何冊かの著作がある。本書は2回目の挑戦について詳述したもの。
カナダ・コーンウォリス島のレゾリュート空港から北極点まで、1700キロあまりをソリで行くという困難な旅である。雪と氷の上を滑っていくのだから、簡単ではないかと思われるかも知れないが、これが想像以上に大変そうだ。行く手をふさぐ氷の山を切り崩し、氷の割れ目を避け、ブリザードに悩まされる。衣食住(テント)、人間関係、競争相手との駆け引きもものすごい。
日記の形式で書かれているのだが、著者の疲弊と苦悩が痛いほどに伝わってくる。また、女性ならではの視点から冒険行が描かれており、迫力があった。
おとなの銀座
山内賢はさすがに声が低くなったよねー、と聴いていたら、おお。
日本一すてきなあの高音が健在!
和泉雅子もとてもかわいい!
少し前に、懐メロ番組に出演したこのコンビを見たときは正直はらはらしたものですが、スタジオ録音のよさで、ていねいに上手につくってある感じです。
今年いちばんぐっときたCDかもしれない。