一触即発(+2)(紙ジャケット仕様)
個人的には、フラワー・トラベリン・バンドの「SATORI」、頭脳警察の1、2枚目、裸のラリーズの「77Live」、「MIZUTANI」、フリクションの79年ライブと並ぶ、日本のロック史上に残る傑作である。彼らは発表当時から、ピンクフロイド云々と喧しく言われてきた。確かに換骨奪胎の謗りはまぬがれないが、彼らはピンクフロイドを踏まえて、見事な日本人のロックを創出した。ここで展開されるのは、つげ義春の夢幻世界を彷彿させる「おまつり」といい、全く彼らにしか達成出来なかった、最高峰の楽曲と演奏である。