００７のパロディかパスティーシュでもオマージュでもなんでもいいんですが、とにかくボンド映画のイメージを茶化して作った映画っていうと、まずぱっと浮かぶのは、"オースティン・パワーズ"のシリーズ、そして古くは、ディビッド・ニーブンの"カジノ・ロワイヤル"でしょうか。そしてこれも００７のパロディ的な映画。でも、パロディになりきれてないんですね。なぜなら、ローワン・アトキンソン自身が最初から００７のファンであり、この映画を観ているとどう見たってあこがれのジェームズ・ボンドになりきっているようなシーンがあるから。そこが他のパロディものに比べても圧倒的に面白い。彼が楽しんでやってるのが良く分る作りになっている。ああ、俺はついに"ジェームズ・ボンド"になっちまっただぁ(そうジョニー・イングリッシュであることを思わず忘れて）。。という感じがストレートに伝わってきてひじょ~に好感が持てます。パロディでありながら茶化していない。ちゃんと００７に尊敬と憧れの気持ちを持って演技している。アストンマーチンDB7ヴィンテージの車を走らせていて、ハンドルを切った瞬間の彼の表情は相当マジだった。（笑）しかもかっこいい。そう、彼は実はけっこうハンサムなんすよね。いつも"MR.ビーン"的である訳もなく。。インテリジェントだしそういう意味ではこの役にぴったり。ナタリー・インブルーリア！　僕"ネイバーズ"観てましたよ。あの子がこんなに大きくおなりになって。。素晴らしい！　続編も楽しみ！