本作品オンエア中は視聴していなかったのですが、何の因果かたまたま原作を図書館から借りてページをめくってそのまま一気読み。既刊3冊あっという間に読み終えました。遅ればせながらドラマも見てみようと近くのTUTAYAを総巡りしてもどこにもなく、そうなればますます視聴したくなるのが人情とばかり勢いで購入多様な次第。一事業者として税務署には非常にネガウィブな印象しかなかった私ですが、逆に税務官には税務官なりの苦労や悩みがあるのだということを教えて頂きました。キャッチフレーズ「私の仕事は嫌われている」それはそうです。税務署の役人が好きだと言う人はお目にかかったことがない。彼らはわれわれが汗水流して仕事をして得た利益をお上の名のもとに有無を言わせず持ち去っていく「悪人」。今ではあまりお目にかかれなくなった時代劇では悪徳商人と結託している悪家老や悪代官は決まって社会的弱者から重い年貢を取り立てる。しかし井上真央さん演じる主人公が税金を納めたくとも納められない人たちと接する中で苦悶し葛藤する様は大変切実に見えて共感できました。