※ネタバレあります

「離婚した元夫婦のラブストーリー」というちょっと変わった設定でしたが、内容は正統恋愛モノとして久しぶりに楽しめるものでした。
もちろん今の時代、クソマジメな純愛モノをやっても視聴者は見向きもしないでしょうから、今風のコメディタッチの部分もありましたが、
それでもこのドラマはラブコメディというよりは、やはりラブストーリーだったと思います。

お互いの「まだ好き」という気持ちに素直になれないもどかしさや、別れるという決断を下した過去の自分を今さら否定したくないという
気持ちの葛藤がよく描かれていて、西内まりやさん歌う挿入歌「ありがとうForever…」（いい曲！）が流れるたびホロリとさせられてました。

もちろん最後はハッピーエンドなのですが、最終回というのにその兆候がなかなかみえず「まさかバッドエンド？」と思わせてからの
仕掛けは見事でしたが、残念だったのは最後の最後に二人が再び結ばれるシーン。もちろん一度離婚までした二人が元に戻るには
「最初から」という形にしたほうがいいというのはわかるんですが、それまで毎回のように涙ぐませてくれた切ない物語だったので、
最終回は号泣してしまうのを覚悟していたのに、なんか盛り上がりにかけるというか、ヘタな小細工抜きでもっとストレートに
泣かせにきてくれて良かったのに・・・というのが正直な感想です。

とはいえ主人公二人をとりまく人々と同様、視聴者までも近づいては遠ざかる二人の行く末にヤキモキしてしまうストーリーは
恋愛モノの王道でしたし、登場人物に誰一人としてイヤなキャラがいなかったコトも個人的にポイント高かったです。

これなら深夜帯でなくゴールデンでもいけたのでは？と思えたほど上質のラブストーリーでした。

終始「結婚」というキーワードにこだわったストーリーだったので、それに抵抗がなければオススメです。