PCゲーム『俺と妹の校内プレイ』やオリジナル小説『モックロット城の妖姫』などで
近親姦描写に（個人的に）定評のある作者の最新作です。

この作者さんは官能的な要素を盛り込みつつ物語を展開させるのが上手で、
今作でも３人のヒロインの魅力を引き立たせつつ、それによって徐々に陥落していく
主人公の男の子の様子がよく描かれていました。

健気で大人しく頑張り屋な由奈ちゃん
明るくマイペースなほのかちゃん
世話焼き幼なじみタイプの鮎美ちゃん

三人それぞれに長所も短所もあって、瑞々しい少女らしさが魅力的に感じました。
即エッチにならないのがじれったくて嫌だという人もいるかもですが、
段階を踏んで少しずつ行為がエスカレートしていく様子は臨場感があってﾄﾞｷﾄﾞｷできました。
所々に挟まれた、主人公のいない所で交わされる女の子同士のやり取りも可愛い。
表紙＆挿絵の可愛らしさと、テキストのエロめかしさのギャップも素敵です。

個人的には、小悪魔っぽく振る舞いつつも、実際のHな行為に関しては
歳相応に戸惑ったり興味津々だったりして、少しずつ快楽に浸っていくほのかちゃんがお気に入りでした^^

おはなしとしてはこの１冊で一段落ついているのですが、
先述のとおりキャラクターと行為の描写に魅力があるので
続編などでその後の関係が見られたらな〜と、素直に主人公が羨ましくなる作品でした。