ブラザー・ベア [DVD]
予告編で大泣き。
熊の話なんてすべるんじゃないのかしらなんて思っていたから、作品の映像レベル、構成を見ても圧倒され大泣きしました。
大自然の掟を破った人間キナイが熊にされ、そのキナイが出会うのが母熊とはぐれた小熊のコーダ。その二人がめぐり合う。
そのストーリー展開はコーダにとってあまりにも悲しい出来事になるが、バッドエンドで終わらないのがさすがウォルトディズニー。
泣いた後には笑顔でいられる清々しさがあることでしょう。
人間と凶暴とされる熊。だが実は熊も人間を恐れている。
自然に生きる生き物と人間の共存は現在考えさせられるテーマでもあります。
広大で美しい自然は大画面で見るのもお勧めしますが、野生に生きる動物やコーダとキナイの感動する兄弟愛はDVDで購入して何度見ても感動できるので損はないでしょう。
さらに映画を盛り上げるフィル・コリンズの主題歌、偉大な自然の規模を訴えるにふさわしいアディエマス調の(本物だったらごめんなさい・・・)曲にはさらに盛り上がりますよ!!
おすすめです。
吉原花魁日記 光明に芽ぐむ日 (朝日文庫)
作者は女優の森光子さんとは違うみたいです。吉原の不当就労が日記風に書かれております今後女性が騙されて吉原で働かされない様にという強い思いが感じられましたが、検閲にチェックされた行が多すぎて読みにくいと感じました。現代もお金を集められる人が凄いという考えが多いので、不当な搾取が横行しているので歴史は繰り返されている。ブラック会社告白本の吉原版です。
月夜のタンゴ
達郎・まりやで、何で森光子なんだ?達郎・まりやで、タンゴか?達郎・まりやで、劇伴か?
などと思うことはいろいろありますが、これもまた一興でしょう。
タツローバージョンのアレンジは、やや硬い印象でした。日本人がタンゴをするとちょっとぎこちなく硬くなってしまうのかなあというのが、そのまま出ている感じでした。
春駒日記 吉原花魁の日々 (朝日文庫)
著者、森光子による「吉原花魁日記」の続編である。
前著では群馬県高崎の貧家に育った著者が、周旋屋の口車に騙されて、家族を救うために借金のかたとして身を売り、初店から一人前の花魁に育っていく過程が書かれていた。
今回は吉原と言う苦界に身を沈めての毎日の生活の中で見聞、経験した同僚遊女たちや客の生態を鋭く観察し、持ち前の筆力で事実を事細かに綴っている。
前作では主に楼主(置屋の主人)による搾取の構造を見事に分析して見せたが、本編では警察や吉原病院といった医療機関までもがぐるになって娼妓の自由を奪い楼主の搾取に手を貸している実態が描かれている。特に吉原病院に入院中の著者の見聞は、遊女たちが病気(主として性病)になった場合いかなる仕打ちを受けるかを余すところなく叙述していて読者を慄然とせしめる。
その苦界の生活のなかで著者は読書に励み柳沢白蓮(大正天皇の従姉妹にあたる)の女性解放運動家としての活躍を知り、死を覚悟して吉原を脱出、白蓮の元に逃げ込む。
白蓮の元で執筆活動を続け、前著「吉原花魁日記」を出版したあとの、楼主や元同僚の花魁たちの反応も生き生きと詳述されている。
この本はどん底の苦界で身を売って病に倒れていく花魁たちの救出に役立つためにかかれたものであるが、読物としても一級品で、それこを読み出したら一気に読ませるものを持っている。
時間ですよ 1971 BOX1 [DVD]
「時間ですよ」が、DVDでいつでも見られる時代になったのは、本当にうれしい。当時、小学校高学年から、中学生だった私は、毎週楽しみに見ていました。やはり、配役が、素晴らしいの一言です。森光子はすでに、テレビで実績がありましたが、当時テレビ出演の少なかった船越英二の旦那役が絶品です。大映の映画では、どちらかというとニヒルな二枚目や悪役の多い人ですが、ここでの人のいい旦那さんの役は全く自然で、好感が持てます。堺正章の健ちゃんも最高ですね。また、毎回最後はしんみりさせるのですが、今みても全く古さを感じさせないのは、素晴らしいですね。私にとっての「時間ですよ」は、この三部作までで、彼らの抜けた「昭和元年」以降のものは、全く別の作品ですね。川口晶の出演した、第一部は、当時、途中から見始めたのですが、こちらも絶対に見たいので是非とも発売をお願いします。