いちばんきれいな水 [DVD]
必見なのは、姉妹が「いちばんきれいな水」の中を泳ぐシーン。
その「きれいな水」がある場所は海でもプールでも水族館でもなく建設途中に棄てられた地下鉄のホームの中。静かにゆらめく水が青く映し出す地下の光景には、まるで別世界に迷い込んだみたいで思わず息を呑む。
小さな子どもみたいに無邪気な姉のアイちゃんと過ごすうちに、少しずつ少女らしさと勇気をもらう妹のナツミ。彼女が優等生の眼鏡を外して水に飛び込む時の眼差しには、ドキッとさせられるものがある。終始美しいシーンだけれど、ナツミが時々視界から消えてしまうアイちゃんを探して不安になる瞬間はすごく切なかった。
ラストのほうはかなり涙腺をやられる。幼いアイちゃんの苦悩と不安、それゆえに取ろうとした行動が悲しく切ない。
ひと夏のほんのひと時、妹に会うためだけに目覚めた「眠り姫」のアイちゃん。真面目でしっかり者だけど少し臆病なナツミには、姉と過ごした時間がかけがえのないものになった。姉妹っていいな、と思う。
夏ときれいな水ということで、暑い時期に見るには最適の映画かも。
『のびのび子育て』 月刊クーヨン2008年 09月号増刊 [雑誌]
シュタイナー、モンテッソーリ、フレーベル、ニキーチン、コダーイ等、その名が冠されるおもちゃや教育法があるほどの一流の教育家たちが、何を考え、何を目指していたかが簡単に紹介されています。彼らの思想は、一足飛びで子どもを成長させようといった短絡的なものではありません。
幼児教育=早期教育のような流れが主流になりつつあり、多くの幼児教室では、いかに早い段階で人より先に知識を詰め込むかという競争が行われています。「モンテッソーリ」流を指向している場所が、お受験準備にモンテッソーリ教具を使っていたり。すべてが大人の経済活動の一環で行われているようで、教育産業全般に対して不信感でいっぱいでした。
でも、このムックの巻頭インタビュー「『頭がいい』ってどういうこと?」を読んで、ブレイクスルーがありました。子どもたちにとって、今の時期に大切なものはなにか。それは相変わらず手探りですが、やっと、少なくとも方向性だけはできたような気がします。
私たち親世代は、合理主義のなか、価値観の選択肢の少ない一本道を疑問も持たずに生きてきがちでしたが、子育てまで合理主義や成果主義でとらえては、あとで痛い思いをするような気がします。昔ながらの子育てを否定せず、子どもを見つめ、子どもを信じて、今いちど立ち止まることも必要なのかなと思いました。
ラ・ピラート ジェーン・バーキン [DVD]
高い評価を受けた、ジェーン・バーキン(Jane Birkin)主演の1984年フランス映画「LA PIRATE」。
タイトルには「ラ・ピラート」(PIRATE)という略奪する女性(海賊)という言葉が使われていますが、もちろん、海賊映画ではありません。
ジェーン・バーキン演じる"アルマ"を4人の男女が取りあう恋愛映画です。映画を観ている間に、その4人の中に入ってしまう方も多いのではないでしょうか。
色んな意味で思わず、「フランスの80年代は美しい。」と見入ってしまいます。
DVD付属リーフレットのカヒミ・カリィによる解説文も秀逸。
2002年発売盤が売り切れて高騰していた作品です。
2011年10月に販売元を変えて再発売されました。
KARIE ON TV FROM TRATTORIA [VHS]
若草の頃とグッドモーニングワールドのクリップは本当に素晴らしいです。
両方とも田島一成さんという方が作ってるらしいです。
キューピーマヨネーズのCMなんかも手がけてるらしいですよぉ。
完璧だし、本当にセンスいいと思います。