リスボン物語 (ユニバーサル・セレクション第3弾) 【初回生産限定】 [DVD]
ヴェンダース作品の空気感や色彩が好きな人には、間違いなく楽しめる作品でしょう。
マドレデウス(ポルトガルの伝統音楽・ファドをルーツとするバンド)の魅惑的な演奏シーンも、リスボンの子供たちの笑顔も、とても良いです。
しかしあえて不満点を挙げておきたいと思い、星3つとしました。それは日本語字幕についてです。
「其(それ)」「此処(ここ)」など、あまり日常的ではない漢字表記がなぜか用いられているのです。そのためテンポの早い会話シーンなどでは、字幕を追うのが苦しくなる感覚があります。
また字幕のミスも二ヵ所ほどあるようでした。(連続する二つのセリフに、同じ内容の字幕が二回表示される)
この点を星1つ減点して、星3つとしたいと思います。上記が気にならない人にはおすすめできる作品です。せっかくの良い作品ですから、発売元は改善すべきだな、と思いました。
リスボン物語 [DVD]
録音技師ウィンターは映画監督の友人にリスボンに呼び出される。待てど暮らせど戻らぬ監督。ようやく出会えたと思ったら,自分の目を通して撮った映像は死んでしまうからと撮影を止めていた・・・。
ヴェンダース自身の,映画の原点に立ち返ろうとする心の軌跡を描いたような作品。マドレデウスの限りなく澄んだ音楽とリスボンの眩いばかりの景色が,光と影を行き来する映画世界を心地よいものにする。
本作を観終えた時,魂が吹き込まれたのは彼等だけではなかったことに,きっと気付くはず。
クラシックの殿堂
静かな曲、激しい曲、有名な曲、無名の曲、それぞれが何の脈絡もなく2枚のディスクに盛り込まれています。38曲も入っていれば当然知らない曲が幾つかあるので、添付された曲ごとの簡単な解説本が役に立ちます。
クラシック音楽の「よく聞く部分」だけを楽しみたい人には適していると思います。
目当ての曲を聴くために購入したら、別の曲が気に入る、というオムニバスのいいところを堪能できるはずです。
アインダ~リスボン・ストーリー 映画「リスボン物語」サウンドトラック
ヴィム・ヴェンダーズ監督の映画「リスボン物語」のサントラです。この映像とマドレデウスの音楽、そして歌姫テレーザ・サルゲイロの黒髪に魅せられて、私はリスボンへ旅立ちました。アルバム「アインダ」を聴きながら旧市街の坂道を散策したり、狭い石畳の道路を走る路面電車の車窓から眺めて聴いたり。ひとり旅だった私には彼らの音楽が旅の友人でした。「アルファーマ」をアルファマの街中で聴いてみて下さい。
リスボンの小さな死〈下〉 (ハヤカワ・ミステリ文庫)
裏切りや復讐が物語りの軸となるので、やや暗い感じは否めませんが、非常に重みがり、読み応えのある 作品です。50年の長きにわたる物語ですが一気に結末までひっぱられ、さまざまな伏線が慎重に張られ ていたことに驚きをもって気づかされます。