漂流教室 (1) (小学館文庫)
友人が昔ロングラブレター漂流教室やってたころに
「原作と全然違うよ。ほんとは小学生同士で殺しあったり化け物に食われたり病気にかかったりするのに」って。
自分はまったくそのドラマを観てなかったんですが、友人のこの言葉を聞いて、ならどんなもんか読んでやろうと全巻買いました。
読みました。
胃が痛くなりました。
夢に出ました。
眠れなくなりました。
それでも何度も読み返しました。
ホラー漫画なのでとりあえず絵が気持ち悪いです。
それ以上にキャラの性格が気持ち悪いです。小学生なのでバトルロワイアルよりキツイです。確かにこりゃそのままドラマ化なんて無理ですね。
ハリウッドで映画化されたものも観たんですがこっちも酷い出来でした。ハリウッドを持ってしても実写化は不可能でしたね。
いろいろ言いましたが、これらはすべて褒め言葉です。
人に一巻を読ませると先が気になるけど途中を全部読む気にはなれず、六巻を貸してくれとみんな言います。
これこそ最高のホラー漫画です。
内視鏡世界
日本が誇るプログレ&デスメタルバンド「五人一首」が2005年に発表したセカンドアルバムです。バンド名と同名のファースト以来、なんと5年ぶりの新作。宣伝帯に書かれたキャッチに「デスサウンドとプログレッシヴロックの融合」とありますが、実際にはそんな単純な構造ではなく、女性ボーカル(松岡あの字)によるデス声という希少価値、リズム隊はスラッシュメタルなのにピアノ&シンセ(百田真史)はなぜかジャズ進行、そして時おり巻き起こるプログレッシヴなギターソロ(高橋史男)。
およそ類型が思いつかない独自の世界は、デスメタルであり、プログレでもあり、ジャズでもあり、チェンバーでもありと、まさにアヴァンギャルドです。はじめはなかなか彼らの毒気に馴染めないかもしれません。でも、何度か聴いていくと次第に中毒症状を呈するはずです。
西村朗:秘密 マニの光 西村朗管弦楽作品集
多分・・・・・・
西村朗氏は 身の回りやお空の向こうの宇宙を通じて、やはり人の感情を追究しようとも
思っていらっしゃるのかな?
な〜んて…。
私では考えも及ばぬ作曲者の創作世界にまでは まだ踏み込めずにいるんです!
漂っている様々な感情をキャッチして渾沌の中に身を置く作業って
すごすぎます!
真似事をしたら きっとブラックホールにはまってしまうに違いない私にも
〈光〉や 〈風〉で 救ってくれそうな演奏は優しさを含んでいるようです。
Discによっても(!)私が・・・・・・
作品が持っている第六感・直観(the sixth sense・a sixth sense)
を感じるのも おぼつかないことに気付いてしまいました。
感じられたかもしれない少しでも 生かして行けたらな、と思ったりしています。
光媒の花
ほんのわずかな描写にとてもひきつけられました。
風の描写や匂いの描写や光の描写……。リアルで美しくて、しかも今まで見たことのないような、けれど、間違いなく自分の目の前にあるような。とても力のある文章です。
ストーリー自体も練られているので、次のページをめくるのが楽しみでした。しかしながら、ラストの一遍はどうしたものでしょうか? 今までの連作をなんとか無理やりにまとめた感じが否めませんでした。とりあえず「フルキャスト、登場させました」みたいな感じで。
それまでの連作が、それぞれ人物が際立っていて、ストーリーが従だったのに対し、ラストの一遍は、つじつま合わせのために、人物が従になってしまったような感じがしました。途中の数編では、あまりの巧さに絶句するほどだっただけに、残念です。