オリジナルドラマCD 佰物語 (講談社BOX)
アニメ『化物語』のドラマCDで,100編+2曲(≠アニメのOP/ED曲)が収録されています.
原作のギャグパートを抽出したような感じで,怪異どうこうというのはいっさいありません.
また,同梱の書籍は小説ではなく『シナリオブック』という脚本のようなものになっています.
内容としては,映像がないぶん会話のおもしろさが引き立つことを期待していたのですが,
一発ギャグ的なおかしさはあるものの,5-60秒の短いやり取りが続く様子はいささか単調で,
そこまでの流れのない『唐突な会話』に,魅力だったはずの掛け合いの楽しさは今ひとつで….
ほかでは,刊行された時点(09年08月)にはまだ放映されていないキャラクタやエピソード,
原作の続刊にあたる『傷物語』のことなど,アニメオンリーだとピンとこないものもいくつか.
逆にシリーズを読んでいれば,アニメを観ていなくてもまずまず楽しめるのではないでしょうか.
ただ,先に出た『オフィシャルガイドブック』と同じく割高感があるのは否めないところで,
せめてピクチャレーベルだったり,パッケージ以外のイラストくらいはつけてほしかったです.
余談ですがCDのほう,『佰物語』というタイトルながら実は99トラックしか入っていません.
さらにOPとED曲があるので物語は97トラックになるのですが,2編で1トラックが三つあるため,
実際には97+3でちゃんと100編ありますのでご安心を.(#02/#44/#52がそれに該当するトラック)
神なる君と (限定版)
通常版の方に投稿したらよく分からないエラーが・・・
せっかく書いたのでこっちに。限定版のレビューじゃなくてすみません。
派手さはありませんが、優しく心和む作品だと思いました。
主人公はあまり頭は良くないけれど
元気でノリが良く、思いやりのある子、でしょうか。
可愛い子なので、素直に好感が持てました。
攻略キャラの主人公への態度は、最初から好意的です。
最初に共通ルートがあって、個別ルートに分岐していくという
タイプなのですが、選択肢を変えることによって
共通ルートのメインとなるイベントが変わります。
物語の世界を広げるうえで重要なサブキャラクターたち、
それぞれ4ルートで彼らのストーリーを進めることができ、
願いを叶える絵馬イベントもキャラごとに違うものが
用意されているので、共通ルートでも
同じ場面ばかり見て飽きる、ということはありませんでした。
個別ルートに入るとそれぞれのキャラの抱えている問題に
だんだんと迫ってきて、想いが通い合ったからといって
手放しで喜べないという雰囲気がひしひしと漂ってくるのですが・・・
皆でわいわいやっている時が楽しかったので
余計に切なく感じました。
相手のことを好きになる過程も自然で、
エンディングにたどりついたときは本当に良かったね!
と祝福したくなりました。
ですがせっかくのエンディング、割と短めなので
もう少し長くしてほしかったな、と思います。
それぞれのシーンが結構短めで頻繁に
切り替えが入ったりすることもあるので、
ちょっと細切れに感じてしまうところもありました。
素敵なシーンはもうちょっと余韻付きで堪能したいです。
また、攻略キャラと密接に関わってくる遠い昔に起きた悲劇ですが、
説明を聞くだけなのでいまいち分かりづらく、感情移入もしづらいので、
立ち絵や会話シーン有りでもっと詳しく見たかったなと思いました。
音楽はとても綺麗で、シナリオを素敵に盛り上げてくれます。
オープニング・エンディングの歌も物語に合っていて好きです。
フルコンプしてから聴くと、また違って良いですね。
システムは特に不便を感じることもなく、快適にプレイできました。
おまけとして、背景や用語集を集めると
それに対するちょっとしたコメントが聞けたりするので楽しいです。
ボリュームはそんなに多くありませんが、綺麗にまとまっていたと思います。
ほのぼのして、日々のささやかな幸せが嬉しいと
笑顔になれるような作品で、私は好きでした。
どのキャラも魅力的なのですが・・・誰のルートでも
いつも主人公を気遣ってくれる鳴海が好きです。
つくものがたり
主人公は現代風で普通な設定なのだと思いますが、二次元だし主人公なんだから、もう少し頑張れよ!と言いたくなる時もあります; 後、主人公が無気力過ぎで親友との温度差も結構あり、後半では主人公は主人公、親友は親友で別々のストーリー展開でほとんど絡みも無く、本当に親友なのか?と疑問に思いました; イベントもほとんど周りが勝手に進展していくだけで主人公は蚊帳の外と言う感じで寂しい限りでした…。 キャラが魅力的なのが多いのに友情も恋愛もなくて、残念でなりません; 個人的には、親友と眼鏡っ子とのイベントが…; 二人共、好きなキャラですが、そんな展開は望んでない…;むしろ、嫌;こっちがあの子とそういう展開のイベントがしたい!と叫びたいくらいです。 キャラが濃い割に…と言うより濃すぎなのが多くて、若干、消化しきれてない感があり、これといった出番も無かったり、『?』と思う所もありました; 戦闘システムや言霊や憑代探しは楽しいですし、全体的な話の流れは面白かったので私的には買って損はしてません。 ですが、いっそのこと、サ○ンナイトみたいに本編の後に気になるキャラと会話して、友好度を上げ、個々のエンディングとかあった方が嬉しかったです。
アニメ化物語オフィシャルガイドブック
とりあえず、でかい。
そもそも発行された時期が、アニメがはじまる直前(?、前後?)ぐらいのタイミングなので、TV放送が終わり、ラストの15話が始まる前の時期に見ているので、それほど得る情報がないというのは、ある意味で当たり前のことではあるが、それを差し引いてもあまり得るものはなかったように思う。アニメ版の解説にあるようなイラスト類はアニメのウェブページから見れるものが多いし、小説の方の解説に至っては、簡単なあらすじ程度なので、実際に原作を読んでいればほぼ不要だ。多少興味があるのは、製作陣や、声優陣のコメントあたりか。
それでも、この特大サイズである必要は皆無だと思う。読みづらいだけだし、もっと標準的なサイズにして少しページ数が増えた方が良いし、もし、アニメのイラスト類を大きく見せたいのなら、それこそ宣伝用のポスターを単体で発売すれば良いだけの話だと思う。もっとユーザーフレンドリーな作りが良かったと思う。
文明開華 葵座異聞録
とりあえずいいところ…声優さんが豪華。サクサク動く。それなりに雰囲気は好き。立ち絵の遠近法を使った動きはよかった。
他にもあると思うんですが、がっかり感ですべてが吹き飛びました。
もうね、シナリオが子供だましなんですよ。乙女ゲー愛好者の理解力をナメてんのか、ってくらい。
タイムスリップしました、ろくにキャラ説明もないまま、いきなり個人攻略って…。
事前に雑誌の付録のCDを聞いていたので、それに出ていた3人の性格はそれなりに把握してましたけど、予備知識のない人には、わけわかんないんじゃないかと思います。
主人公の葛藤も、正直全然見えないんですよ。
さらっと文章で説明されても、プレイヤーは置いてけぼり。
そこは、タイムスリップした後でしっかり書いて、その主人公への態度で、各キャラの性格説明とかをするのが普通じゃないかと思うんですが…。
本来なら一途で一生懸命なんだろうけど、いきなり流れをぶった切るダジャレ(選択肢にする必要ある?)とか、いきなりアダ名つけるしタメ口だし、順応早すぎてポカーンです。
命のやりとりしてる緊迫感が全然ないから、主人公がKYに見えてしまう。
何がしたいのか、意図がまったく見えない。
ストーリーも、大筋は同じなんだけど、キャラごとに「えー」ってくらい端折られる箇所があったりして、とにかくプレイヤー置いてけぼり。
いつ好きになったのかすらわからないことも多々。
カタルシスが見当たらないラストバトル。
私はあまり主人公を分身としてプレイするタイプではないですが、それでも、どのゲームにも、印象に残るセリフ・シーンはあります。
でも、今回ないんです。
状況を理解(共感)できてないので、本当にセリフが薄い。
声優さんたちがとてもよい演技をされていても、心に響かないで終わってしまう。
ああ勿体ない。
端役にも有名声優さんを使ってらっしゃいますが、それに予算とられちゃったの? ってくらいに、シナリオが残念すぎて、スチルを見て感動が倍増することもないです。
さらちよみさん目当てでもあったのに。
「シナリオがいい」とさんざ宣伝していたので期待大だったのですが、その分、失望も大です。
ものすごーく好意的に見て、戦隊モノっぽいノリをやりたかったかなと思うんです。
1話も大体30分くらいだし、ほぼ毎回、変身シーン入るし。家紋、カモン! だし。
スケさんカクさん従えて、水戸葵(黄門)の世直し旅。うっかりハチベエに女忍者に弥七、パーティメンバーも揃ってる。
でも、それをやるには最初から攻略対象を決めるスタイルはそぐわないと思うんです。
ルートによっては、他のメンバーの変身シーンがまったく見られなかったりするから。
たとえば戦闘ごとにパートナーを選べる、簡単なボタン操作でいいから、自分も戦闘に参加してる感じを出すとか。
それによってキャラの好感度が上下するとか。
劇団の魅力もあまり出てなかった気がします。
純粋に巡業したのって、結局、銀座と横浜だけだし(後は里帰りのついで)
演目もちょろっとだけだし。
いくつか興行先候補から選べて配役や演目も選べる、それによってパラメータ操作できたり、
もっとプレイヤーが「遊ぶ」「一体になる」という側面があれば、「このノリ馬鹿だよねー、でも何か楽しいよねー」と思ったかも知れない。
まあ、自分の妄想はこれくらいにしておきます(笑)
あ、あと、雑誌とかで大々的に特集組まれてるからって秀作ではない、ということを、これからは肝に銘じておこうと思います。