クロニック戦国全史
細かいデータはもちろんの事、戦国時代の風習や文芸に至るまで事細かく載っています。
1454〜1615年までの出来事を中心に800ページもの膨大な資料が嬉しい限りです。
巻末には今川氏・武田氏・結城氏などの法度みたいな規定書みたいなものも載っています。
印刷はカラー・モノクロが半々なような気がします。
しかしこれだけのページをカラーで見れるのは仰天です。
それに伴い価格も仰天ですが、十分に楽しめます。
今はどこに行っても品切れですが、根気よく探してみて下さい。
戦国ファンなら、持っていて自慢できる本ですよ。
内藤忍の資産設計塾―あなたの人生目標をかなえる新・資産三分法
リスクコントロールと資産配分という投資思想をわかりやすく著した良書。
著者はまず、資産は「許容可能なリスクの上で」増やしていかなければならないことを説いてくれる。
資産を増やそうとしないことも、「許容できないリスク」をとることもダメなことだと言い切る。
そして、投資の上では絶対に避けられない「リスク」について丁寧に解説し、資産配分の重要性、
資産配分に利用する金融商品説明、資産配分法のサンプル例(資産状況別に10万円〜1000万円以上まで)までも解説。
これだけの濃い内容の上に、無駄がなく分かりやすい文章、難しい部分は文章と図で丁寧に説明。
勝ってよかったと思える1冊。
私自身の主観も交えて、この本を一言で表せば、
投資という、素人にとっては真っ暗闇の世界。そんな中で、背中を優しく押してくれる1冊である。
きめる!センター国語 (現代文) センター試験V BOOKS (4) 新課程
センターの評論・小説問題を分析し対策をつづっています。
「これが鉄則だ!」という方法をいくつか載せていますが、それが絶対なものとは感じない。
読んでるうちは「なるほどね〜」となりますが、いざ実践ではいつもどおりです。
その理由を考えてみた。
国語においては解答につながる「キーワード」が存在し、それを押さえて正解を選び出す。
しかし「キーワード」が長い文章のうちの一箇所であり、読み終えて設問にかかる頃にはすっかり忘れている。
運良く覚えていれば全問正解し、運悪く違う印象で文章を取り違えていたら30点などすぐに吹っ飛ぶ。
なにより、ゆっくりその箇所を探し出す時間がないのだ。
この「キーワードを見つける作業」を早く正確にする方法が知りたいのだが、著者が言う「絶対的な方法論」では文章のどこにキーワードがあるのかには触れられていない。
『こういうキーワードがあるはずだから、自分で見つけろ』ということなのだ。
『私の論理を理解し、あとは日々の練習で探す力を身につけろ」ということなのだ。
そこで、振り出しに戻るわけである。
ちなみに、「探すものがはっきりしただけでもいいじゃないか。」と考えられそうなものだが、それは過去問を10回分でもやれば薄々誰でも気づくものだ。
気づかないのであれば、それは過去問の解説を理解できる読解力から身につける必要がある。
著者は既存の参考書との差異をはっきりさせたいらしい。
例えば「選択肢1はAの要素のみだが、選択肢2はAとBのどちらの要素も含むので選択肢2が正解です。消去法でやってたらこんなの見つけられないよね?消去法を推薦する既存の参考書は無能です。僕だけを信じろ!」という旨の箇所が幾度となく見受けられる。
著者の性格はおいといて、たしかにこの本での考え方は設問者側の視点を分析しているので、その考えを脳裏に焼き付ける作業が有効であるとは感じられた。
その意味で一読することを薦める。