(PS3)THE CHRONICLES OF RIDDICK ASSAULT ON DARK ATHENA(北米、アジア版)
The Darknessのデベロッパー、StarbreezeのFPS作品です。日本語版未発売。
グラフィックや、SEやBGMがダークネスに似た雰囲気を感じます。元々PCで別々に出ていた2作品を1つにまとめた物で、1周プレイすれば飽きますがボリュームはそれなりにあり値段も安く買えると思うので損はしないと思います。古い作品ですがトロフィー対応です。
基本1本道のFPSですが、ただ敵を倒して進むシューターではなく、先に進むためのカードキーを探したり、NPCと会話してフラグを立てるといった、探索の要素があります。ポーズメニューのマップ(これまた解りにくい)にマーカーなどは表示されないので、詰まったときはクエストリストをよく読む必要があります。
「脱出」が全体のテーマで、武器も味方も殆どない状態から脱出を目指します。一見脱出不可能かと思える状況を機転を利かして次々と打開していくのが非常にスリリングかつエキサイティングです。終始強気な態度を崩さないRiddickのキャラクターもクールです。映画は見たことありませんが、兄貴のファンになりました。
ステルスのシステムはちょっと特殊で、ちょっとした影でもしゃがんでいれば敵からはまったく視認できないStealth:100%な状態になります。ただライトを所持している兵士がいたりと、一筋縄ではいきません。それだけにステルスキルを決めるのは快感です。その際の演出はナイフを脳天に突き立てたり等で、ちょっとグロです。
ステルス行動がメインのような印象を受けますが、実際のステルスシーンはゲーム全体の半分くらいでしょうか。あとはNPCとの会話などのイベントパート、銃器で正面からやり合うシューティング、素手での殴り合い、パワードスーツで敵を蹴散らす無双パート、などいろんなシーンがあります。なのでHitmanやSplinterCellのような完全ステルスゲーを期待しているとガッカリするかもしれません。
海外ストアでトライアルが配信されている(2作目のAssult on Dark Athenaの序盤)と思いますので、それで雰囲気を掴んでみるといいかと思います。個人的にはオススメです。
リディック ディレクターズ・カット版 [Blu-ray]
低予算映画「ピッチブラック」がそこそこヒットした事を受け、その豪華版続編(というかスピンオフというか・・・)として作られた本作。
ストーリーは普通ですが、今回は予算もたっぷりかけられているので、SF的なビジュアルの表現もVFX満載で満足です。特に美術は、デビッド・リンチの「砂の惑星デューン」を思わせるダークな様式美で、コアなSFファンの人には特にオススメします。
SONIC WORLD ADVENTURE Original Soundtrack「Planetary Pieces」
どうやらPS3&360版の発売直前にリリースされるようです。。。
すでにゲームニュース系のサイトなどには収録内容もアップされていますね。
楽曲はすばらしいものであることを祈るばかりですが、
曲目を見る限りオーケストラverをのぞくボーカル曲は
Endless Possibility
Dear My Friend
の2曲のみのようです。(あくまで予想ですが)
いつもボーカル曲を楽しみにしているだけあって残念…
カバーverを含めたボーカルミニアルバムも出して欲しいものです。
360のカスタムサウンドトラック用にはオススメできる…とおもいますw
ジャスリスン
デビュー作『Aijuswanaseing』('00)は、その完成度の高さは認められながらも、スティーヴィー・ワンダー、ダニー・ハザウェイといった70年代NEW SOULの偉大なる先人から、ディアンジェロ、マクスウェル、オマーといったここ数年のNEW CLASSIC SOUL~ORGANIC SOULの立て役者達の名前でしか解釈されず、「才能のある新人であるが所詮は二番煎じ」といった厳しい評価がメディアの主要見解だった。しかしそんな玄人衆の否定的見識を余所に、Musiqのデビューアルバムは発売当初こそ無数のアーティスト達に埋もれていたものの、日を追うごとに頭角を現し、"Love"というスマッシュ・ヒットも生んで、ついにはミリオン・セラーを達成した。こうしたマーケットの柔軟な反応に呼応する形で、当初は辛口であったメディアの間にも次第にMusiqのオリジナリティを評価する声が出始め、最終的にはソウル・トレイン・アウォーズにてベストR&B/SOULアルバムを受賞したのを筆頭に、HIP-HOP関連の賞までも受賞するなどMusiqは数多くの栄誉に輝き、Bilal等と並んでソウルクエリアンズが活動拠点としているフィラデルフィア発ニュー・フィリー・ソウルの顔と呼ばれるまでに至った。
そんな経緯を経ての約1年半ぶりとなるニュー・アルバムが本作であるが、前作で見せたHIP-HOPテイストばりばりのホットなトラック上で、かなりオフ・ビート気味に言葉を発しながらしなやかにメロディを紡いでゆく、といった彼の独創的音楽性にさらに磨きがかかった、見事な傑作に仕上がっている。このオフ・ビート・スタイルは確かにディアンジェロがパイオニアであるが、Musiqの場合はそれをさらに徹底し、進化させたものである。Musiq自身、多くのインタビューで「自分は歌うMCである」と語っているが、まさにソレ。ある時は完全なまでにリズムを無視し、まるでバックトラックと競いあうかのように、誰も思いつかないであろうロディをトラックに乗せてくる様は殆ど熟練MCのフリースタイル状態だ。しかしそれは決してRAPではなく、きちんとした歌、しかも流麗なメロディをともなった心ある歌になっているところがMusiqの凄いところ。これこそが彼の最大の魅力であり、オリジナリティではなかろうか。そしてこの究極のオフ・ビート・スタイルは自然と強烈なHIP-HOPテイストをリスナーに感じさせる。特に本作は前作に比較してファンク・チューンの比重が多く、女性コーラスも必要最小限に削られてソリッドになった分、前作のロマンチシズムが薄らいで、男臭くストリート感覚溢れる、時流にあった作品に仕上がっている。
正直なところを言えば、曲単位では"Love"、"Girl Next Door"、"JustFriends (Sunny)"などシングル・ヒット・ポテンシャルを秘めた楽曲の宝庫であった前作に本作は及んでいない。現在"halfcrazy"がヒット中であるが、この後に続くシングル候補は故ジョージ・ハリスンに捧げられたビートルズのカヴァー・ナンバー"Something"(Music & Lyrics by George Harrison)くらいしかないのではないか。しかしアルバム全体の流れ、統一感、そして重みは本作の方が圧倒的に上であり、Musiqの成長と彼がこれからのR&B/SOULシーンを引っ張っていくんだという決意が満ち満ちている。
恐らくこれはまだ通過点なのだろう。次、もしくは次の次あたりにとんでもないエポック・メイキングな作品を作ってくれるのでは・・・?そんな確信にも近い期待を抱かせてくれる、充実の2ndアルバムになった。