キスができない、恋をしたい (幻冬舎ルチル文庫)
崎谷さんはつくづくうまい作家さんだナァ、とあらためて感激した作品です。
脩という世間知らずで甘ったれのゲイ坊やが厳しくて甘くもない憲之という真摯なゲイ青年と一途な恋愛をまっとうするってゆう、簡潔に言えばラブラブ小説です。設定や演出などはさほど珍しさもなく、崎谷さんの作品の中でもおとなしめなお話なんですが、登場人物の心理描写や背景など、しっかり書かれているし、現実感というか、臨場感というか、とにかく「本物」っぽさみたいなのが、夢見がちな腐女子心を擽ってくれました!
この作品は「恋愛証明書」のスピンオフっていうことだけで読んでみたのですが、このおバカッこ脩の余りにもアホっぽい所や憲之の愛のある頑固っぷりに、すっかりのめり込みました。一人一人のキャラクターがどれも魅力的できちんと書かれている。そこに崎谷さんの作品や登場人物に対する愛を感じずにはいられません。
とてもほのぼのとしたいいお話だと思います。
レインボウ・コネクション~アズ・タイム・ゴーズ・バイ
このアルバムはアウトテイクスとして今まで世に出されてこなかった作品を集めたものだが、とてもそうとは思えない位にレベルの高い曲ばかり。レコーディング用に録音されたものではないものが多いが、それでもカレンの歌唱力は素晴らしいし、リチャードの懸命の作業のかいあって誰でも楽しめる。大物スターとの共演も聴きどころ。ファンにはたまらない秀逸の作品となった。
恋がしたい 恋がしたい 恋がしたい DVD-BOX
ちょっとこれはないでしょうみたいな事が多いのが難だけど、弱さを隠し、嘘をついて生きてきて嘘を抱えきれなくなって転落した紫村一郎役の及川光博は見る価値あり。
恋の話がしたい (MARBLE COMICS)
他の複数の作家さんとともに購入したものです。
非常に、大人向けな内容だなあ、と思ったのが第一印象でした。
バリバリ社会人モノで、そういう点では、私のストライクゾーン内
なんですが、キャラクターほとんど、かっこよく仕事とか、
かっこよく恋愛とか、してる人がいません。
皆、かっこ悪いんです(笑)。
そこが、妙にリアルで、すっと入り込めるというか…
私にとっては、エリートで美形どうしがバーでカクテル
飲んで、その場のノリでいちゃつくようなBLよりも、
こういった、普段着で居酒屋、みたいなのが、素直に見れます。
そして、単純に恋愛のことだけじゃなくて、アイデンティティ的
な部分についても悩んで、みたいなところも、本当に、
BLコミックとしてだけじゃなくて、読み物としても、
いいなあ、と、しみじみ思える内容でした。
表題作は、長い分じっくりと、登場人物の心の揺れとか
変化を楽しめるし、
私が隠れ(?)ベスト作品にあげたいのは、
「Re:hello」です。
久しぶりに、お母さんに怒られる読み方
(本に目を近づけて、顔を突っ込むみたいにして)で
読んでしまったので…
濃いエロはないです。でも大人の香りと味がします。
男が多くて、ビジュアル的に華はないですが(笑)、切ないです。