炎情―熟年離婚と性
「クロワッサン」誌でお勧め書籍として紹介されていました。既に前作「快楽」は読んでいたので、二番煎じなのかなと思いつつ手に取りましたが、前作を更に掘り下げた、充実した内容です。「快楽」が問題提起と概論なら、「炎情」は具体的事例を挙げながらの各論展開。他の方が「快楽」を読んでから読むべきと書かれていましたが、その通りだと思います。きわどい内容なのに、良識的な工藤節ゆえ、読んでいて安心感があります。
このテの問題に興味をお持ちの方ならご存知でしょうが、同じジャンルの書き手として、他に亀山早苗さんがいます。40代の彼女の鋭い筆致が、同世代のまだたぎるような激情が引き起こす悲劇をえぐるのに対し、工藤氏の語り口には、ナイフのような切れ味はないけれども、人生の終着駅に近づいた人の、円熟した落ち着きと温かみがあります。
隣の芝生は青く見えますが、自分だけが特別に不幸ということはなく、皆それぞれ悩み苦しみを抱えて、傷つきながらも生きている。今与えられているものに感謝しよう。そう思わせてくれる本です。
RED‾Love is all around‾
ファーストシングルからずっとスゴイ歌うまいな~と気になってました!
アルバム出たら買おう!と思っていたので、すっごいうれしいです。
EXILEの時よりもATSUSHIさんの声の魅力が充分に引き出されています。R&Bを日本の男性アーティストで歌わせたら、COLORは私の中で1番です。
音色 (DVD付)
アルバム「RED」で既に知っている曲でしたが、シングルカットに伴って撮られたPVがどうしても見たくて買いました。EXILEツアー中に強行されたスケジュールの中とあって、あっちゃん、肌の調子が悪かったみたいだけど、でもさすが!最高にカッコイイです!!PVがあると音だけのときよりよりイメージが膨らんで、曲そのものがさらにいきいきと感じられるような気がします。パートごとに歌っているメンバーのこともよくわかるし。ジャケットのあっちゃんもすごくいいカンジ!!EXとはまた違った表情が見られるし、何よりもCOLORのサウンドが素晴らしいです。ほんとに美しいハーモニー、美しいメロディー、美しいリリック。まだみんな若いグループなのにすごくレベルが高くて、これからがうんと楽しみです。本当に長ーく続けて欲しいグループです。カップリングの「Dear Mama」も大好きです。こんな曲を自分の子どもが歌ってくれたら最高の幸せなんでしょうね。初めて聞いたときには、感動して涙がでました。本当にあっちゃんはハートフルないい曲を書きますね。そんなCOLOR、これからさきもずっと目が離せない!!
孤舟
タイトルが印象的で惹かれるものがある。時代の空気を的確に読んだテーマ設定もさすが。
前半の主人公の定年後の孤独や無力感から夫婦仲も悪くなって行く描写はなかなか良い。主人公の融通の効かなさと妻の身勝手さの描写もリアルだ。
しかし,お得意の恋愛まがいの話が中心となる後半はちょっとまとめ方が安易ではないか。お手軽ハッピーエンドになってしまったのが残念。もっと定年後の男の孤独や行き場のなさの問題を掘り下げられなかったか。現実では問題はもっと深刻だろう。主人公はやがてどう老いて行くのか,夫婦はどうなって行くのか,ややネガティブ寄りのシナリオを描いた方が価値があっただろう。
RED‾Love is all around‾(DVD付)
アイドルじゃなく、顔のイイのじゃなく、ホントにカッコイイ音楽に出会えた気がする。こんなに怖そうな男たちがビックリするくらい綺麗なハーモニーで優しい歌を歌っている!それがCOLORだ!
新人の域を遥かに超えたレベルのシングルばかりで、さらにはATSUSHIのソロ曲も入るという。日本音楽界R&Bの最高レベル!っていうのも言い過ぎではないと思う。
ジャケットの良さも文句なしです!