戦国IXA 公式ガイドブック 指南之書<Yahoo! JAPAN ID版> (SE-MOOK)
戦国IXA初の公式攻略本ということで、入手前から期待は大きかったのですが、攻略ページは比率的に少なく、かなりの紙面が武将カードの美麗なグラフィックとスペックにさかれています。
攻略ページの内容はwiki等ですでに検証されているものがほとんどですが、追加スキル合成のシステムを解説した部分は私の知る限りここまで詳細に検証した例を見かけたことはなく、とても役に立ちました。
おまけについてくる、細川ガラシャは中々使える武将だし、限定品なのが所有欲をそそります。
これで、なぜ★★★★かというと、先にふれた武将カードの一覧は、一流の絵師によって描かれた見て楽しめるものであるし、カードには付随していない武将の解説もついており、よりIXAの世界にひたるにはなかなか優れものだと思います。
私の場合は就寝前に横になってボーツと武将を眺めているとなんとなく良い気分で眠りに落ちる事ができるので枕元から手放せません。
IXAをこれから始めようとしている方にはもちろんどっぷりIXAにはまっている方も買って損はない一冊だと思います。
魔界転生 [DVD]
もう非の打ち所の無い、素晴らしい作品です。
その中でも炎に撒かれた江戸城の中で魔界に落ちた
但馬守と十兵衛との間で交わされる会話のカッコ良さ、
殺陣の素晴らしさは他の作品を遥かに凌駕し、
日本時代劇映画史上最高のものです。
佐藤浩市氏や渡辺裕之氏演じる十兵衛はこれを見てしまうと
物足りなく映る事でしょう。
また天草四郎役の沢田研二氏もハマリ役でした。
公開当時は沢田研二氏と真田広之氏との禁断の接吻シーンが
話題となっておりましたのも今は昔の話。
細川ガラシャ夫人〈上巻〉 (新潮文庫)
女の視点から書いた歴史小説は結構読みやすく、しかも女性が主人公なので、面白い。
ガラシャ夫人(細川玉子)は、明智光秀の娘で、細川忠興の妻である。
戦国時代にドラマある人生を生きた女性だ。
豊臣秀吉の死後、石田光成と徳川家康が戦う際、夫忠興は徳川に付いた。
徳川には、忠興と玉子の子供が人質となっていた。
石田は、玉子に目をつけ忠興が出陣後、人質にしようとしたが、夫や子供のために自ら死んだ。
死ぬとき、玉子はキリスト教徒だったので自殺は許されず、家臣の手によって殺された。
38歳の生涯だった。
あまりにも美しい人だったため、忠興は狂気じみた愛情で玉子を縛りつけた。
玉子は城の外に出ることを許されず、庭師が玉子を盗み見しようとしたところを忠興に見つかり、即刻打ち首になったという説もある。
玉子の姿が、自分以外の男の目にうつることさえ耐えられなかったらしい。
だから出陣する際、石田が来たら捕らわれずに死んでほしいと頼んだ。
忠興は83歳まで生きた。
玉子が死んでから生涯妻は娶らなかった。
忠興は、玉子をものすごく愛していたけど、玉子は、キリストの教えで「夫にはキリスト様のように尽くせ」とあるので、忠実に尽くしたというふうに書いてあった。
宗教の力は偉大だ。
宗教の力というより、宗教を信じる人の力は偉大なのかもしれない。
信じる者は、宗教によってどこまでも強くなれるし、つらいことも喜びに変える。
死さえも、「神様のもとに行く」とそれは幸せなことに思えるのだ。
まだ、女が物のように扱われていた時代、キリストの教えは、精神の救いだったのかもしれない。
この時代の本を読むと、この時代の人は、男も女も、生きるといことが、必死だったり、むなしかったり、本当に大変だっただろうなあとつくづく思う。
本当にこんな時代があったんだなと、不思議な感じもする。
故郷忘じがたく候 (文春文庫)
秀吉の朝鮮の陣の際につれさられた貴族の一行の子孫の村
その末裔の陶芸家と地区の話
会津討伐のために仙台に派遣された長州の参謀が斬殺されるまでの話
細川ガラシャの嫁入りから亡くなるまでの話
の時代が異なる3篇がのせられた本
江戸時代をとおして、朝鮮の服装、習慣を九州の隠れ里で貫き通していたというその村の不思議な夢のような雰囲気と、
明治以降にその血によって自分の中の国と自分の住む国との折り合いをつけようと苦労する沈氏の様子が、
簡潔な文章でかかれています。
そのおさえた文が美しく、
沈氏の感情がきわだってつたわり涙しました。
細川たま (ガラシャ婦人)について、書かれた小説は何篇か読んでいますが、この司馬氏の短編が一番面白いと思いました。