モリッシー&マー 茨の同盟
この本に興味のある方は既にモリッシーとジョニーマーに興味のある方たちだろうと思うが、この本にて、彼等の存在が自分にとって何なのか、漠然としていた答えが明らかになるかもしれない。
スミス時代はもちろん、知られざるモリッシーの過去や、両親の離婚、姉の恋人に対する嫉妬心、友人の死、ほとんど登校できなかった学生時代、シリアスな事もあれば、モリッシーらしくとてもユーモアのあるおもしろいエピソードも多い。
実はモリッシーは運動神経が抜群だったなど、おおよそ想像のつかないモリッシーがかかれている。
ピアノ、ギター、サックス、あらゆる楽器に手を出してはどれもものにできなかった少年が、自分は歌えるのだという事に気付き、ジョニーマーに出会いそれまでの事を鮮やかに乗り越えてゆく様は感情移入無しには読めないのではないか。
モリッシーの事をどうしようもなく愛したくなってくる。
声、才能、それを愛してしまいたくなるモリッシーの武器はこれなんだと思う。
スミスやモリッシーファンならば誰もが知りたいであろう10代のモリッシーがここには描かれている。
ちなみに少年時代のモリッシーやジョニーマーの写真も掲載されている。
グレートロックシリーズ/スミス:モリッシー&マー全曲解説 (グレイト・ロック・シリーズ)
スミスの全アルバム、モリッシーのソロの曲を一曲一曲
詩のテーマ、サウンドの影響下にあるもの
レコーディング時のアレンジの説明、
曲によって巻き起こった騒動など詳しく書かれている。
特にモリッシーの詩が何処から来ているものなのかが
詳しく言及されている点は初めて知るものが多い。
ジョニー・マーのソロワークスに関しては
情報が少なく物足りない。
BOOMSLANG (CCCD)
気が付いたら国内盤は廃盤になっていますね。。
スミスの諸作品のようにロックが好きなら絶対に聴くべき、避けては通れない名盤ではないのかもしれませんが、酷評する程の駄作では決してないです。それだけは断言できます。
音楽性は、ストーン・ローゼスの2ndのようなグルーヴィな楽曲が揃っているという表現が一番近いかと思います。スミスのデビューから20年経ってからの作品ですから、録音技術も進歩してますし、スミス色は薄いですが、繊細なアルペジオやカッティングなどのフレーズ、オブリが曲の至る所に点在しているので、ミクスチャーバンドのような男性的な曲になっていないのがさすがジョニー・マーです。それとクーラ・シェイカーでも魅せたアロンザのグルーヴィなベースとジョニーの軽快なアコギのストロークは結構相性良いと思います。ミディアム・テンポの楽曲が多いので自然と体が揺れます。
最近、モデスト・マウスやクリブスのバンドに参加したりと、露出が増えている彼。
ギタリストというポジション柄、客演が多い彼の今のところフロントマンとして立った唯一の作品です。スミス時代だけじゃない彼のギタリストとしての音色と幅の広い音楽性と作曲の才能をもっと多くの人に知ってもらいたいです。
Complete
買って本当に良かったと思える品は実は少ないけれど、
これは購入して本当に良かったと、感無量で思える品となります。
思えば、スミスばかり聴いていた高校生活。
その後も、当時、ブートレックすら1万円出してもスミスならば購入していた思い出まで甦りましたwww
そして、パッケージを開封すると中に収められた懐かしきアルバムの数々。。。
それだけでも、往年のスミスファンであれば言葉もいらない位に胸を打つと思われます。
そこへ、噂通りの予想以上の高音質・高音源☆☆☆
生きていて良かった。
いえ、決して大袈裟ではなくお感じになるでしょう。
これだけの品物が5000円程度で手に入るなんて〜
ここにスミスファン昇華されたし♪
そして音質が良すぎて、いい意味で違うバンドみたいですw
それにしても、リアルタイムで聴いていた音楽って
何て記憶や心に響くのでしょう。
最高過ぎます、このコンプリート。
ザ・エンピリアン
この人、レッチリという枠組み内ではイマイチその天才ぶりがわかりにくいのだが、この作品を聴けば彼の天才的な作曲能力がわかると思う。それほどの傑作。
はっきりいってギターはそれほど目立たずロック感に乏しくて、全体的に静かで浮遊感のある音作りが目立つ。なので、いきなりハマるような即効性はないのだけど、しばらくするとその音の一つ一つが自分に尋常じゃないほどの潤いと高揚感を与えてくれることに気付く…そんな感じである。わかりにくいかも知れんが。
計算ずくでこれを作り上げたならば、ジョンは天才である。確かにレッチリでもソングライターとしての片鱗は見せてはいるが、あのバンドでこんな音楽はできん。できることならもっと聴きたい。レッチリファンに非難を浴びるのを承知の上で言えば、ソロをメインにやってほしいぐらいである。まあ、そういうわけにもいくまい。
個人的には「Central」が秀逸。ストリングスを取り入れた揺れ幅の広い壮大なアレンジと、後半延々と繰り返すVoメロディにやられてしまいました。ジョンはVoとしても表現力豊かで、各曲違った味を出しているのだが…いやあ、やっぱすごいわ。この人。
他のレビューも書かれていたのだが、2009年のベストアルバムがもう出ちゃったという感じである。褒めすぎな気もするけど。でも、良いよ。これ。音楽聴いたって感じがして。