カラヤン/ワーグナー 管弦楽曲集/SACD
CD2枚分のワーグナー管弦楽曲集からパルジファルの第1幕&第3幕の前奏曲を除いた全曲が収録されています。特に、オケの各パートが良く鳴って堂々とした演奏を展開しています。また、ベルリンフィルの技術力の高さが聴き取れます。1960〜70年代のカラヤンとベルリンフィルの演奏には余り当たり外れが少ないと思いますが、この管弦楽曲集も例外ではないと思います。カラヤンがオケを牽引し集中力の高い演奏を繰り広げているのが聴き取れます。音質もCDに比べて解像度が上がったのと潤いのある音に蘇りました。強奏時の音の濁りもなく、充実した豊かな響きが再現されています。
Herbert von Karajan : Beethoven Symphony No.9 "Choral" [DVD] [Import]
カラヤン指揮ベルリンフィルによる、ベートーヴェンの第九です。収録は1983年9月21日から28日となっているので、コンサートのライブ録音というよりは、ビデオ撮影のための演奏と考えたほうが良さそうです。
演奏はカラヤンの他のDVDと同様、完成度の高いもので、オーケストラのみならずカメラまでカラヤンの指揮で動いているようにみえます。
このDVDに収録されたボーナスのコンテンツの中で、録画されたベートヴェンの第五を観た人が、初めてその曲を「聴いた」と電話してきたエピソードを紹介し、カラヤンは音楽鑑賞における映像の威力を説いています。このビデオの映像がある意味「作り過ぎ」と見えるのも、音楽だけでなく映像でも何かを表現しようとするカラヤンの意気込みが反映しているものと思われます。
日本版のレビューで指摘されているように、この折り目正しい演奏が一見冷たく見えるのも事実ですが、それは第3楽章までのこと。第4楽章になるとカラヤンまでが合唱とともに口ずさんでいます。
一説によると、カラヤンは第九を収録するためにCDの収録時間を70分にするようにフィリップスに提言したそうです。そこまでカラヤンがこだわった第九です。ぜひお勧めです。
なお、このDVDは輸入版ですがRegion ALLですので日本のDVDプレーヤーで再生できます。
スコア ショスタコービッチ 交響曲第10番 ホ短調 作品93 (Zen‐on score)
今までの全音楽譜よりもページめくりがしやすくなっています。
230ページを超えますが、無理なく自然にめくれるので
テンポが速くなった時でも音楽から遅れることなく
読譜に集中できます。
ベートーヴェン:交響曲第9番
レナード・バーンスタインが指揮を執り、ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団が奏でる、素晴らしきベートーヴェンの第九( 交響曲 第9番 ニ短調 作品125《合唱》 )。
静寂と軽快さと激しさが感じられる演奏、そして情熱的で美しさが感じられるコーラス、これは極上のものと思われる。
レナードであるからであろうか、明と暗のコントラストがハッキリとしていている独特な雰囲気が感じられる。
何か人の心を揺すぶらせないではおけない衝動に駆られる、歴史的な名演奏だと言える。
ベートーヴェン:交響曲第5番&第7番
5番はテンポが速くて聞いていてちょっとつらいです。響きには確かに透明感があってカラヤンの面目躍如といったところだと思いますが、私には同じ5番&7番のCDならバーンスタインの方がいいです。
7番はやっぱりちょっとテンポが速い気もしますが、独特のドライブ感があっていいのかもしれません。音の響きはやっぱりさすがカラヤンという気がしました。