アドベンチャーズ・オブ・インディ・ジョーンズ コンプリートDVD
高校生だった当時、日比谷に存在した、今はなき大劇場「有楽座」(現シャンテの場所)の70ミリ大画面で見た「レイダース失われた聖櫃〈アーク〉」。特撮娯楽冒険活劇の可能性を知らしめた大傑作に胸躍らせたのを思い出す。
続く「インディ・ジョーンズ魔宮の伝説」は、とにかく『面白いものを見せよう』とする創り手たちの精神に満ち溢れたジェットコースター・ムービーの金字塔。
インディの父にショーン・コネリーを登場させ、さらにスケールアップした集大成的な第3作「インディ・ジョーンズ最後の聖戦」。
ジョージ・ルーカス製作の作品のなかでも群を抜いた面白さ。本当は「007」をやりたかったスピルバーグが、それを超えるシリーズを誕生させ、ハン・ソロに次ぐ当たり役を物にしたハリソン・フォード。聞いただけでワクワクするジョン・ウィリアムズの音楽。それらを、考えると、神がかり的なシリーズである。
今なら全編、CGで創られてしまいそうだが、当時はまだ手作りのSFXの時代。創り手達の心意気が生で伝わる醍醐味が、CGに慣れた目に逆に新鮮に映ることだろう。
インディ・ジョーンズ コンプリート・コレクション [DVD]
いまさらインディ・ジョーンズという気もしないではなかったが、「クリスタル・スカルの王国」を見て、さすがはスティーブン・スピルバーグ&ジョージ・ルーカスと感心した。我々が求めているものをちゃんと分かっているのだ。ハリソン・フォードの安定感と製作陣の抜群のバランス感覚で、見事にシリーズを復活させた。
年齢を感じさせないハリソン・フォードはもちろん、カレン・アレンも相変わらずチャーミング。シャイア・ラブーフは「トランスフォーマー」の線の細いイメージが強かったものの、意外に男っぽくて適役。そして最近では「バベル」が印象深いケイト・ブランシェットが、クールな役かと思いきやボケまでこなす味わいのある演技をしていて、助演女優賞モノである。
贅沢な素材をあっさり味付けし、「もう少し食べられるかな」というくらいの量に抑えた見事な出来。シリーズを振り返ってみると、製作時の時代背景が思い起こされ、コンプリート・コレクションで購入したのは大正解だった。
インディ・ジョーンズ 最後の聖戦 [DVD]
インディ最新作「クリスタル・スカルの王国」公開に合わせて「最後の聖戦」も単品発売されました。
特典映像が新しくなっていますよ。
さて、レイダース&魔宮の伝説で人気を不動の物としたインディの満を持してのシリーズ最新作!!
ということで19年も昔、若かったボクは、公開初日、
車で2時間かけてド田舎から都会の映画館へ足を運びました。
満員の映画館で大盛況だったのを覚えています。
少年時代のインディ、ショートストリーから始まり、
ヘビが苦手なわけ、あごに傷の付いたわけ、ムチを使うわけ、帽子の秘密、
名前の由来などが次々と明かされ、納得しながら観たもんです。
父親役のショーン・コネリーとのドタバタ珍道中が実に楽しくおもしろかったです。
シリーズで一番コメディ色が強い作品だと思いました。
そしてエンドロールでは、みんなで夕陽に向かって馬を走らせる後ろ姿が延々と続き、
深く感動し、あぁいよいよインディシリーズも終わりなんだなぁと余韻に浸りました。
そんな懐かしい想い出いっぱいの作品なのですが、
今DVDで見直しても、正しく3部作の終演にふさわしい大傑作だと思います。
インディ・ジョーンズは、ぜひ3部作そろえてコレクションしましょうね!!
てっきり終わったと思ったインディが、この夏復活し、年取ってもがんばっています。
このシリーズはどれもハズレ無し!!
これこそ映画の王道ですね。
ジョン・ウィリアムズ・グレイテスト・ヒッツ 1969-1999
私が映画を観始めた70年代、映画音楽の作曲家として有名だったのは、ニーノ・ロータやフランシス・レイ、それにヘンリー・マンシーニといった人たちであった。ただ、当時は、映画ソフトの商品化とか、シネコン、レンタルショップ、有料放送の浸透とか、今日の様に映画が身近なものになった時代ではなかったので、彼らの曲たちは、まずはCMやTVの中で使われるBGMとして触れる事が殆どだった。それから30余年、ジョン・ウイリアムズは、「映画音楽」を明確に音楽のひとつのジャンルとして普遍的に認知させた功績者であり、恐らく、一般的に、現在最も著名な映画音楽作曲家であろう。
このアルバムは、正にウイリアムズの代表的な楽曲が集められた作品、そのディスコグラフィーが、そのままこの間のハリウッドのビッグ・バシェット映画の歴史に重なると思えてしまうほどの壮観さでヴォリューム満点だが、その中に、スピルバーグの劇場用映画デビュー作の「続激突・カージャック」やロサンゼルス五輪のファンファーレが収録されているのがちょっと嬉しい。
ただし、今アルバムは、ウイリアムズが率いたボストン・ポップス・オーケストラを始め、客演指揮者として招かれた各交響楽団による演奏集。「JAWS」の腹の底から突き上げられるズシンとした威圧感や「1941」の豪放な効果音は聴けず、飽くまでサントラのオリジナルの音源を味わいたい人には物足らないかも知れない。
それにしても、前述の3人に代表される様な甘美で繊細な映画音楽のスコアって最近めっきり聴かなくなったなぁ。