学生時代この演奏会にいました。奇跡のカラヤンさん。たしかに円熟期のカラヤンとベルリンフィルそのもだったと思う。学生時代にはバイトをしてこの演奏会の切符を買ったのですが、どの演奏会もまさに気迫の演奏でした。

カラヤンが舞台袖から現れるとなんというかハ―という「この人たちに会えた。嬉しい！」みたいなどよめきみたいな雰囲気がありました。演奏後も会場の皆さん総立ちになって舞台前にも何人もの人がもっとこの目で近くでカラヤンさんをみたいし、なんだか世界最高のこの演奏家たちを目に焼き付けておきたいみたいなものを感じました。演奏会終了後、会場の皆さんは外の団員さんやもしかしてカラヤンさんも歩いてくるのではとバスの前にも並んでいました。僕にはなつかしい演奏会です。

不思議だったのはレコードやらＣＤで聞いた音楽そのものが演奏会でも同じだったことです。作りものの音楽なのかと思ったけどもそうではなくて実際あのような音楽を舞台上で演奏してみせていたんだと思いました。奇跡だ。

１番はカラヤンの演奏に迫力があるのでああドイツのベートーベンなんだと感心した記憶がある。３番はいわずとしれた名曲ですが聴きどころが多いので楽しめますが最終楽章の途中すごくピアノッシモになってしだいにクレセンドするところが印象的でした。
行進曲風のところはカラヤンベルリンフィルはテンポがぶれずにおくれないで、ぐいぐいおしていくのでまあ感心します。