２０１３年初版。私の場合はアボカドの料理を増やす為にこの本を見ているのではない。離乳食ならぬ介護食の食材として栄養価が高く、手ごろな価格である、更には食べた後の充実感がある処に目を付けた。

生でも使えるから、酵素を摂取する材料として事欠かない。ジュースからサラダ、ディップ、サンドイッチ、スイーツと色々この本には出ているので、アボカドレパートリーを増やしたい方には最適ではなかろうか。

最近では一年中スーパーにあるから料理の材料として困る事は無くなったし、何年か前に比べても価格も品質もよくなった、と感じている。簡単にペースト状にして粉物と混ぜても使え、その油分が植物系材料なのにコクを増してくれる。

そう言う意味では豆乳と同じ様な扱いが出来るので、介護食としては欠かせない。嘗て高級素材だったものが日常生活の中に普通に食べられる様になったのは嬉しい。私とアボカドは社会人になってからであった。ホテルオークラのランチに添えられていたのがアボカドで有ったが、半分も美味しさを味わわない内にナイフから床に逃げて行ってしまった思い出がある。

４０年前にカリフォルニア州の知人宅でアボカドを山葵醤油で、知人に食べさせたらとても喜ばれた。日本では既にカリフォルニアロールの名前が知られ始めていたから、カリフォルニア州でカリフォルニアロールを知らないのは一寸意外な気がした。日本人なので刺身が恋しいが、夫君と子供達はフィッシーと言って魚を使うと喜ばない、とこぼしていた。