【プリンスオブウェールズステークス2015(英G1)】スピルバーグ無念6着!

【プリンスオブウェールズステークス2015(英G1)】スピルバーグ無念6着!

1941 [Blu-ray]

完全版との2枚組が発売になることはとてもうれしいのですが、画面サイズがLBって・・・?以前、DVDが販売されたときに4:3のLBだったことを思うと・・・

東京から 現代アメリカ映画談義 イーストウッド、スピルバーグ、タランティーノ

 蓮實重彦と黒沢清の師弟対談である。テーマは、イーストウッド、スピルバーグタランティーノ。二人ともが大好きな現代アメリカ映画の巨匠である。

 第一章:「変態」ぶりを分かってあげられるのは自分たちだけだと思って擁護してきたが、「変態以上の何か」として暴走し、こちらの気苦労を置いてきぼりにするかのようなイーストウッドの仕打ちに狼狽する(P.48, 59)。

 第二章: 『シンドラーのリスト』以降、カメラマンをビルモス・ジグムンドからヤヌス・カミンスキーに変えたスピルバーグは、「白」ではなく「黒」を重視するようになった(P.93, 107)。

  第三章:レンタルビデオで映画を学んだ育ちの悪さを努力で補うタランティーノには(P.130)、「お前さん、これはちょっとまずいよ」と呟きつつも、次回作に期待してしまう(P.145)。

 そういう各論は分かる。ここで話題になった映画を一本たりとも見たことがなくても、wikipediaさえあれば、とりあえず読める。しかし、前書きと後書きに相当する「外枠」が分からない。

 1936年生まれの蓮實は、ゴダールに言わせればハリウッドの巨匠の「悲しい仮面にすぎない」50年代以降のアメリカ映画を見て批評の言葉を鍛えるしかなかった(P.15, 20)。「ホークスに代置さるべき固有名詞を、オルドリッチやフライシャーやドン・シーゲルの中に必死に探し求めていたのです」、と(P.17)。これは、「遅れてきた」批評家としては仕方の無い振る舞いだった(P.19)。

 これは分かる。分からないのは、そういう蓮實に教わった黒沢の、50年代以降のアメリカ映画に対する距離の取り方である。また、三人の現代アメリカ映画の監督に対する蓮實と黒沢の距離の取り方、三人の監督がアメリカ映画史に占める位置である。それが分からないと、「東京から」という書名の意味も分からなくなる。

 アメリカ映画史についての基礎的な知識は要るらしい。こういう内容は雑学、教養の話だから、wikipediaでは誤魔化せない。

激突! [Blu-ray]

内容はひたすらシンプルで、主人公が大型トレーラーに追われるというもの

主人公は仕事に向かうため急ぐ必要があり、トレーラーを追い越した
しかし、トレーラーは嫌がらせのように前に出ては蛇行を繰り返す
主人公は隙を見て再び追い越すが、トレーラーは執拗に主人公を追い続ける

この映画の怖い所は、追われる理由が数回追い越したというだけであり、主人公は運転手と面識がない点
最初は嫌がらせのような行為だったが、徐々にエスカレートし、終いには明確な殺意に変わる点
主人公は運転手を異常者だと判断するが、周りからは主人公のが異常者に見られてしまう点

運転手を見せず、トレーラーそのものを怪物のように見せる演出は斬新で、誰が何のために主人公を追うのか分からないようになっており、見ている側の恐怖を煽り続ける

この映画を24歳で作ったスピルバーグは、4年後に公開されるジョーズでその才能を世界に認められることになる
元々、テレビ用に作った映画であるため、時間は90分だが、そのクオリティは劇場映画を遥かに超えている
穂積さんの吹き替えが収録されていないという意見があるが、昨年地上波では穂積さん版が放映されていたし、私は原さんの演技力が一番高いと思っているのでこの内容で満足です

激突! [VHS]

ただ、ひたすらにトラックに追いかけられまくるだけの映画。
それだけでここまで面白くなるとは・・・
素晴らしい!!

シンドラーのリスト(日本語吹替版) [VHS]

 自らユダヤ人であるとの出自を胸に、冷徹なカメラ・アイと、激越なメッセージを以って撮り上げた、言わずとしれたスピルバーグ渾身の力作。公開当時、大味な大作が続いていた彼の、初期の才気溢れるシャープさを彷彿させるサスペンス&ユーモアの切れ味の見事さに、大いに唸らされる。

例えば、老練工に向けられながら、引き金を引けども引けども発射されない拳銃。
誤ってアウシュビッツに送られてしまった女性たちに蔓延する“恐怖”のイメージと、ガス室での不気味なノズル孔。
当人たちは露知らぬまま収容所に送られ、二度と主たちのもとには返る事がないと思わせるスーツケースの山から探し出されたであろう、金、銀といった装飾品を機械的に解体する手のクローズアップ。
或いは、両親を救いたい一心で日々嘆願する女性を、ガラス越しに見下ろすシンドラーの表情の変化、、、。
と、そのケレン味ある演出の巧さは枚挙に暇もない。

全編を覆う緊迫感の中、最も印象的なのは、やはりホロコーストの描写であって、尊厳を収奪し、人間をモノ以下としてしか扱わず、その唐突に繰り返される殺戮と夥しい死者の群れは、正に阿鼻叫喚の地獄絵図とも言うべき凄惨さであるが、ナチス・ドイツの極悪性とユダヤ人の受難と哀惜を想う気持ちは揺るがぬものの、その後エルサレムに渡り、イスラエルを建国し、パレスチナ人たちに対して、程度の違いはあれ、“同様”の迫害を行ったユダヤ人たちを見る時、人間の持つ底知れぬ残虐性と原罪を感じてしまう。


【プリンスオブウェールズステークス2015(英G1)】スピルバーグ無念6着!


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