ガンバの冒険 DVDBOX
テレビシリーズ全26話と、劇場版「ガンバとカワウソの冒険」を収録した新装版DVD-BOX。
前回2001年に発売されたBOXは、あっという間に売り切れ。放送から四半世紀が経つが、相変わらずガンバ人気は高い。
ガンバたちネズミ連中の魅力的なキャラクターが、本作の最大の魅力である事は論を待たないが、この作品を普通の良作から、底知れぬ魔力的なパワーを持った名作に引き上げたのは、何と言っても敵の親玉、ノロイの存在である。
白銀に輝く毛並み、つり上がった真っ赤な眼、そしてネズミたちを圧倒する巨大な体躯は、小さな子供が見たら失禁しそうなほどの迫力を持つ。僕自身、子供の頃は下手なホラー映画よりも余程怖かった記憶がある。
更にその恐ろしさを効果的に表現するため、背景美術もノロイ登場シーンだけガラっと変化する。昼間ならば、太陽はまるでゴッホ絵画のような異様な色彩で輝き、夜ならば風景が紫の薄気味悪い色調で塗りつぶされる。
そして出崎監督作品ではおなじみのハーモニー処理、つまりここぞ!という場面で普通のセル画から劇画調のイラストに移行する手法も、本作が最も効果的に使われたのではないだろうか。
作画面では、ガンバたちネズミは擬人化されて表現されており、普段は直立しているが、これがいったん走り出すと四つ足のケモノとして描写される。この移行がスムーズで、四つ足での疾走も実に活き活きとしている。作画枚数を極力節約しながらも、有機的な動きを追求したスタッフは素晴らしい。エンディング作画は、先頃亡くなった「耳をすませば」の近藤喜文監督によるもの。
主に映像面に絞ってガンバの素晴らしさを語ってみたが、脚本や音楽も一級品である。こんな素晴らしい作品を子供の頃に見れた幸せに、感謝を感じずにはいられない。
作り手の大人たちが、本気で子供たちに向き合っているからこそ、日本のアニメは素晴らしいのである。
前回2001年に発売されたBOXは、あっという間に売り切れ。放送から四半世紀が経つが、相変わらずガンバ人気は高い。
ガンバたちネズミ連中の魅力的なキャラクターが、本作の最大の魅力である事は論を待たないが、この作品を普通の良作から、底知れぬ魔力的なパワーを持った名作に引き上げたのは、何と言っても敵の親玉、ノロイの存在である。
白銀に輝く毛並み、つり上がった真っ赤な眼、そしてネズミたちを圧倒する巨大な体躯は、小さな子供が見たら失禁しそうなほどの迫力を持つ。僕自身、子供の頃は下手なホラー映画よりも余程怖かった記憶がある。
更にその恐ろしさを効果的に表現するため、背景美術もノロイ登場シーンだけガラっと変化する。昼間ならば、太陽はまるでゴッホ絵画のような異様な色彩で輝き、夜ならば風景が紫の薄気味悪い色調で塗りつぶされる。
そして出崎監督作品ではおなじみのハーモニー処理、つまりここぞ!という場面で普通のセル画から劇画調のイラストに移行する手法も、本作が最も効果的に使われたのではないだろうか。
作画面では、ガンバたちネズミは擬人化されて表現されており、普段は直立しているが、これがいったん走り出すと四つ足のケモノとして描写される。この移行がスムーズで、四つ足での疾走も実に活き活きとしている。作画枚数を極力節約しながらも、有機的な動きを追求したスタッフは素晴らしい。エンディング作画は、先頃亡くなった「耳をすませば」の近藤喜文監督によるもの。
主に映像面に絞ってガンバの素晴らしさを語ってみたが、脚本や音楽も一級品である。こんな素晴らしい作品を子供の頃に見れた幸せに、感謝を感じずにはいられない。
作り手の大人たちが、本気で子供たちに向き合っているからこそ、日本のアニメは素晴らしいのである。
ガンバがスクリーンに帰ってくる!映画『GAMBA ガンバと仲間たち』特報
1975年に「ガンバの冒険」としてテレビアニメ化された児童小説「冒険者たち ガンバと15ひきの仲間」(岩波書店)を、『STAND BY ME ...
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