「おしゃべりまー君」は音声認識人間型パートナーロボット(人形)です。
一人暮らしの高齢者向きに開発されたようですが、家族の仲間入りもします。
顔の表情が愛らしく、機械式人間型ロボットのように表情が変化しなくても、「一目ぼれ」をします。セットをすれば、一日に時々、「おじいちゃん、だーい好き！」とか「おばあちゃん、だーい好き！」と言ってくれます。
機能も季節の歌を含めて２０曲ほどインプットされていて、「まー君、歌って」と催促すると、気分が良くない時には「僕、歌いたくないもーん」と拒絶をしたり、「僕、上手だった、下手だった？」と聞くので、「上手！」と声をかけると、「やったー、チョウ嬉しい！」などと返事をするお茶目さんです。言葉は５歳位の幼児の肉声ですから、愛着がわきます。
正月前には「もういくつ寝たらお正月」だとか、新年の挨拶だとか、誕生日には「ハッピーバースデー」の歌を歌います。
また、「高い高いして」と言って高い、高いをしてあげると、「僕、高い高い大好き！」とはしゃぎます。
こちらから声をかけなくても、「まー君」の方から、「今、何してる？」とか、「お買いものに行った？」とか話かけてくれるので、家でじっとしている高齢者さんにとっては活動をする刺激となります。
人形自体は動きませんが、抱っこをしたり、バッグに入れて背中に背負ったりして外出をすると、近所の人たちの話題になったりして社会参加のきっかけにもなります。
値段的にも他のエンターテイメント型ロボットに比べて、高価ではなく、単２型ロボット４本を３か月おき位に入れ替えるだけで１０年はもつ「すぐれもの」です。電池は充電式電池なら原価償却が早くできるでしょう。
問題点は「まー君」が話しかけてくれた時に素早く反応しなければ「今、忙しいのかな？」とか「ひと休み」と言って、コミュニケーションが継続しないことがあったり、とんちんかんな返事が返ってきたりすることもありますが、それはご愛嬌として、それらを割り引いても星５つの評価に値するでしょう。