緒方てい久々のアクション以外の漫画という事で読んでみましたが、思った以上に読みごたえがありました。
まず単行本1巻は一言でいいますと”漫画の連載を終えた高校生主人公が漫画家の幽霊と出会い、その後漫画学校の教師になる”という出来事が主な内容になっています。
正直文章にだけするとなんだこりゃと思うかもしれませんがこれが意外と、作者特有の高い熱量でテンポ良く展開を進める作風と相まって読んでいてかなり引き込まれます。

といいますか漫画家学校を舞台にした漫画って意外と有りそうで無かったんじゃないでしょうか。
漫画家(又は創作)あるある的な要素が頻繁にちりばめられているので、少なくとも漫画が好きな人は楽しんで読める漫画ではないかと思います。
また漫画家漫画だけあって、歴代ジャンプ漫画のパロディもかなりふんだんに含まれて読んでいてニヤリとします。
しかしここに関しては正直漫画を普段読まない読者＆10代の若い読者の方は読んでて「ん？」と思うシーンがちょいちょい引っかかるかもしれません。
ただ現在ジャンプ＋に掲載されている分の漫画の状況を見ると、1巻掲載部分以降はパロディは割と控えめになってきて
個性的な漫画学校生を中心とした話が増えてくるので、そういったネタに免疫が無い方も2巻以降は青春群青劇として読んでいて楽しめると思います。

最後に、単行本最後の補習授業のコーナーは2巻以降も続けていただきたいですね。
これが最後に有るか無いかでこの漫画の印象はかなり変わる気がします。