斬れに関しては、まあ、米ブランド中国製といえばおおよそ想像がつくかと思います。勿論研げばきちんと斬れます。

　この製品は少しきつめのライナーロック（スリップジョイント或いはバックスプリング無し）です。ブレードを開ける時はある程度勢いよくパッチンとやって、ストッパーになるライナーがブレードエンドの切削面に充分に咬み込む様にして下さい。解除はヒンジ（フォールディング部）下ハンドル内面右側のライナー（内張）を押すと良いです。

　物によっては初めの二十回〜三十回は掛かりがかなり浅い可能性があり、目視のうえでしっかりガッチンとオープンして下さい。馴染むとロック解除がきつくなる程しっかりと食い込むはずです。そうなったら調子を見ながら軽くブレードオープンしてみましょう。
　駄目な場合はピンやボルトが痛まない程度に更に繰り返します。通常はこれで近頃主流のライナーロックが使い物になりますが、個体差があったら御免なさい。

　只、個人的に感触が駄目という場合もありますので、そのような場合はバックスプリング付きのライナーロックや、バックロック、バーティカルロック、或いはスリップジョイント方式の物（他もアリ）を選びましょう。

　タントー形状なので砥石がけは比較的楽です。波刃部分は裏砥ぎで良いですが黒コートを剥がしやすいので要注意。表からだと丸砥石やリューターが要りますが疵は付きにくくなります。

　CK5TBS自体はこの価格相応の内容を充分備えているモノで、形態等が気に入って値段や生産国と折り合いがつくならば購入対象になり得ると思います。但し、実用以上を望むならばより高価格帯ナイフがその範疇となります。