シャム双子の秘密 (角川文庫)
国名シリーズの新訳版も、いよいよ第7弾。
じつは、10代の若き頃、一度読んだことがある作品で、再読ということになります。
しかし、クイーン父子が、山火事の起きた山頂の屋敷に閉じ込められ、その屋敷の主人が殺されるというシチュエーションと、シャム双生児が登場すること以外、全く記憶から欠落していました。
──とは言っても、本作品が凡作であると思っているわけではありません。
むしろ、本格ミステリの一ジャンルである「ダイイング・メッセージ」に真正面から取り組んだ小説であり、真相に向けたエラリーの推理が二転三転する(なかなか真相に辿り着けない)傑作と呼んで差支えないと感じています。
こんな傑作のことをあまり覚えていないなんて、過去の自分はどういう感覚の持ち主だったのか…。
それはさて置き、この新訳シリーズのレビューで必ず書いていることなのですが、本書でも、「巻末解説」が充実しています。
この巻末解説、未読の読者用の前半と既読の読者用の後半に分かれているのですが、やはり大いに納得してしまうのは、後半の既読の読者向けの部分でしょう。
この国名シリーズがどれほど緻密に構成されているか、再認識させられるものとなっています。
特に、今回は、直木賞受賞者でもあるミステリ作家、北村薫の説に従い、本編のある部分の訳に工夫が凝らされていることが述べられています。
この説、真偽のほどは著者が亡くなっているので、霧の中とは言え、信憑性があると思われます。
国名シリーズは、全部で9冊なので、あと2冊を残すのみとなりました。
ここで要望なのですが、せっかくなので、日本だけで国名シリーズと認知されている、「あの一冊」も是非新訳で刊行してもらいたいものです。
じつは、10代の若き頃、一度読んだことがある作品で、再読ということになります。
しかし、クイーン父子が、山火事の起きた山頂の屋敷に閉じ込められ、その屋敷の主人が殺されるというシチュエーションと、シャム双生児が登場すること以外、全く記憶から欠落していました。
──とは言っても、本作品が凡作であると思っているわけではありません。
むしろ、本格ミステリの一ジャンルである「ダイイング・メッセージ」に真正面から取り組んだ小説であり、真相に向けたエラリーの推理が二転三転する(なかなか真相に辿り着けない)傑作と呼んで差支えないと感じています。
こんな傑作のことをあまり覚えていないなんて、過去の自分はどういう感覚の持ち主だったのか…。
それはさて置き、この新訳シリーズのレビューで必ず書いていることなのですが、本書でも、「巻末解説」が充実しています。
この巻末解説、未読の読者用の前半と既読の読者用の後半に分かれているのですが、やはり大いに納得してしまうのは、後半の既読の読者向けの部分でしょう。
この国名シリーズがどれほど緻密に構成されているか、再認識させられるものとなっています。
特に、今回は、直木賞受賞者でもあるミステリ作家、北村薫の説に従い、本編のある部分の訳に工夫が凝らされていることが述べられています。
この説、真偽のほどは著者が亡くなっているので、霧の中とは言え、信憑性があると思われます。
国名シリーズは、全部で9冊なので、あと2冊を残すのみとなりました。
ここで要望なのですが、せっかくなので、日本だけで国名シリーズと認知されている、「あの一冊」も是非新訳で刊行してもらいたいものです。
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