洗濯物干場の夜間照明として設置しました。それなりに明るいだろうとは予想していましたが、実際にこれに照らされるとハロゲンランプと見間違うほどのまぶしさでした。やはり２個で１６６０ルーメンの明るさは物凄いものがあります。稼働時２０Ｗですが、作動１分以内にして、センサー感知範囲を狭くすれば、電気代はだいぶ節約できます。ただＬＥＤの場合でも、経年劣化はあるようで、一般的に４万時間（１日１０時間連続使用で約１１年）ほどで３割前後明るさが落ちるそうです（それでもこの初めの明るさの７割以上残れば十分なはずで、回路や電子部品が先に故障する可能性大）。あまりに強い明るさなので、ドアのすぐそばや３０坪未満の小さい家屋には適さず（後悔することになるかもしれません）、それより大きい家屋や倉庫、車庫などを照らすには最適です。

　　センサーの範囲調整もかなり微妙に細かく調整でき、従来方式では難しかった洗濯物が強風で揺れることに対して無反応とすることができました。ただ、取り付ける位置と角度が難しかったので添付写真のようにあえて台座を斜めにして本製品を取り付けました。初めてセンサーライトを取り付けた頃は、この辺でよいだろうと取り付け位置を大ざっぱに考えてしまいますが、さすがこの種のセンサーライト類を１０回以上取り付けてくると、丁寧に照射範囲・センサー範囲を考えた方が後々得策となるとわかりました。

　取り付け手順は以下の通りです（初めての方の時間節約のために）。
（１） 台座の裏に付いている小さな箱状のもの（ブランケットです）を上手に外し、そのブランケットを持って屋外の取り付け候補場所を幾つか想定し、台座取り付けの板を自作するか決める。このとき夕方であれば大ざっぱにセンサー・照射範囲も本製品を手で持ったまま、仮稼働させ、様子を見てみる。下地が完全な平面でない限り、壁面への直接取り付けはできれば避け、台座板はなるべくブランケットの幅より１回り以上大きめの板（厚さは１８ｍｍから３０ｍｍ）を用意した方が、いろいろ融通がききます。でこぼこな壁面に無理に取り付けもできますが、コーキングなしでは雨水が隙間から入りやすく、万が一の位置移動のとき使い回しが効きにくいです。２つのランプは上下には別々に45度の範囲内で自由に動かすことができる反面、水平方向に左右別々に固く動かしにくいです。水平方向各々90度平気だからといって力任せに左右別々に無理に動かすと、すぐ壊れてしまいそうです。それに稼働部分が甘くなると後々面倒です。

（２） 昼間、最善と思われる候補場所に自作の台座を設置（コンセントは３ｍの電源コード範囲内の地点）。台座は要塗装。台座の厚さにあわせてタッピングビスを用意。万が一、近くにコンセント電源がない場合は屋外コンセントを新規設置するか（第二種電気工事士資格必要）、あるいは自己責任で（できれば防雨型の）屋外用の延長コードに接続することになります。夕方に本製品の上記ブランケットをまず取り付け、本体をはめこむだけです。同梱のビスは初心者用に親切に入っているだけなので、そのビスやプラグにとらわれる必要なし（つまり不必要？）ですし、鉄部に取り付けのときは鉄板用ドリル刃付きのビスが売られています。モルタル壁取り付けのときは、プラグ不要な便利なノープラグ型コンクリートビス（軽量物限定）が市販されているので、まずそれを試し、うまくいかなかった場合にプラグ用の大き目の穴を開ければ外壁の損傷がわずかで済みます（いずれの場合も、適切な口径のコンクリート用ドリルが必要で、台座の周囲は最後にシリコンでコーキング処理）。

（３） 続けて作業が夕方から夜間となり、照射範囲がすぐにわかるので、センサー調整もかねて微調整に時間を多少かける。丁寧にやる場合は二人作業。

　同じ製造会社から系列商品として数千円高めのセンサーライトが出ており、それは威嚇用のフラッシング点滅モードが付いており、それが欲しい人はそちらを購入すればよいわけですが、どれだけ防犯効果があるかは疑問です。「ここにランプあるぞ！」と部外者に知らせるようなものなのだし、毎回通過のたびに威嚇点滅されるのもうっとうしいので、私は選びませんでした。お店や倉庫等には良いのかもしれません。一般住宅では、費用対効果の点ではむしろ本製品が比較的安くて、ベストチョイスだと思います。なお、この種のセンサー型のＬＥＤ球の交換はできないはずで、使いきっりですが、恐らく１０年は持つだろうと期待しているので、今後１０年もてばそう損にはなりません。
　待機電力が１ワットあるので、２４時間で２４ワット、１か月で待機電力だけで約７２０ワット以上（ドライヤー稼働１時間分相当）、これを高いと思う方は他社の４千円未満の待機電力０．５ＷのＬＥＤ灯を検討されたらよいでしょうし、私自身も裏口はもう少し安いものですませるつもりです。

　本来、ＬＥＤ球は実験室灯のような明るさがあり、周囲へ結構違和感がありますが、今回は白塗りの鉄骨の目立つ物干し台だったので、逆に一層白さが目立ち、清潔感いっぱいという感じです。一方、外壁・樹木などで濃色が建物背景の基本となるところでは、殺風景過ぎて本製品をあまりお勧めできませんが、付属の電球色のカバーがあり、それを使うこともできます（明るさは多少落ちます）。この他、電源コードの色が外壁に目立ちにくい薄いグレー等、細かい点で工夫がされています。