「1:25,000デジタル標高地形図」によって掲載された地域の高低差が色分けされて地形の理解を助けてくれました。低地から高地にかけて順に、濃藍、青、緑、黄緑、黄、茶、赤という色分けで区分けしているので、東京の地形の特徴がすぐにつかめます。
随所で感じられる地形の変化や崖の存在を地図上で示している点が優れており、街歩きのお供にも好都合でしょう。

12ページ以降は「赤坂・永田町」の図解が掲載してあります。赤坂見附駅付近は緑色で、国会議事堂あたりは黄色と黄緑色で、日枝神社も黄色です。次ページに高低差を表した側面図で高低を示していました。かなりの落差がある山王坂ですが、国会議事堂あたりとの高低差は20メートルもないのに驚きます。結構あるように感じたのですが。

「神楽坂、飯田橋」も同様で、JR飯田橋駅から神楽坂へ向かう登りが色分けの地図によりストレートに理解できるでしょう。神田川沿いが当然一番低いわけですが、牛込台地の存在も明瞭に見ることができます。

42ページからは「東京メトロ丸ノ内線凸凹の旅」として、起伏に富んだ路線の断面図で高低差を示していました。時折地上を走る丸ノ内線ですが、そのあたりも写真と図で示されています。今尾恵介氏による詳細な説明を読めばもっと深く理解できるようになっていました。

目白・落合、荻窪・阿佐谷などのほか、横浜、名古屋、大阪なども取り上げられていました。その他の都市もこのようなデジタル標高地形図で見てみたいものです。