ごきげんよう　【小原正子（クワバタオハラ）、マック鈴木保田圭、小崎陽一】　6月16日[720p] マック鈴木

ごきげんよう　【小原正子（クワバタオハラ）、マック鈴木保田圭、小崎陽一】　6月16日[720p]

漂流者

マック鈴木さんに関しては、高校生のときにアメリカに行って、メジャーにあがりボチボチの成績を残した。その後日本に戻りオリックスに入ったがまったく活躍せずに消えたという印象でした。（すいません。。。）
しかし、本書を読んでなぜアメリカに渡ったのか（渡らなければ行けなかったのか）、思うように活躍できずに苦しんだのかがよく分かります。
また、彼の野球に対する気持ち、不遇な境遇にも一切恨み節ががないところ、日本の野球界に対しての思いが伝わり、最後の章はグッとくるものがありました。

輪廻のラグランジェ 3 (初回限定版) [Blu-ray]

『輪廻のラグランジェ』BD第三巻は、5話及び6話収録です。

外装ケースには、三体目のウォクスであるウォクス・イグニスとその上に絶妙なバランスで横になっているムギナミのイラストが描かれていますが、ムギナミのなんとも言えない表情が本人の性格を表しているようで良い感じです。

本編の内容は、ムギナミが「おにーちゃん」と呼ぶジュビジュバ、もといヴィラジュリオが鴨川にやってきて一悶着起こします。
5話及び6話を通じて渋い声のチャラいキャラクターなのですが、やることがかなりえげつないです。ただ、何だか思わせぶりな描写もあるので、今後の展開に注目したいですね。
そして、それ以上に注目したいのは6話終盤の展開ですね。イグニスに搭乗したムギナミの行動に驚かされ、さらに本作品の名言と言ってもよいでしょう、モイドさんの「輪廻が開いた」との発言は一体どういう意味なのかとても気になります。

その他ピクチャードラマ等、おまけ要素もいっぱいで満足しました。
次巻の展開も楽しみになる3巻です。

漂流者

「大歓声に包まれて立つメジャーのマウンド、あらゆる国の文化、そこで生きる人たち。野球は僕に、挑戦しなければ見ることのできない景色をたくさん見せてくれました」。

日本プロ野球を経験しないでメジャーリーグ入りを果たした初の日本人選手であり、メジャー・リーグで16勝を挙げたマック鈴木氏の自叙伝。しつけの厳しい家に育って、かなりやんちゃなこともした子供時代。スポーツの才能を開花させ、特待生として高校に入ったが、暴行事件を起こして中退し、アメリカへ行く。

1Aで洗濯やバッティング投手など忙しく雑用係をつとめながら、そのうちプレーの才能をすこしづつ認められ、マイナー契約。さらにチャンスをつかんでメジャーに昇格する。最初にメジャーリーグのキャンプに呼ばれたあたりから肩がおかしくなっていたというのは知らなかった。それさえなければ、もっと勝てたんじゃないかと思う。

日本球界でもプレーしたが、コーチの指導をまともに受けすぎてフォームがバラバラになって結果を残せず。その後、ドミニカ、メキシコ、台湾、ベネズエラ、アメリカ、カナダと各国でプレー。本当に、波乱万丈の野球人生である。

関西独立リーグの監督のために招かれた淡路島が気に入って、退団後もそのまま住んでいるという。「SUNRISE MAC GYM」の監修をしたり、TVのMLB解説のために東京へ飛んだり、少年野球の「MAC杯」の開催や、子供たちの指導などをしているという。

全体的に平易に書かれていて、読みやすい。終盤では、日本の野球や子供たちの指導のあり方、MLBを目標にする選手が増えたことに対しての意見を述べている。さすがに海外でいろいろ経験しているだけあって、米国の野球事情や、メジャーリーグまでの道のりが大変厳しいものであることを語る言葉には重みがあった。