月刊MUSIC BANK 11月号(月刊KBOOM 11月号別冊)【雑誌】
9月10日に実施されたK-popダンスコンテストの審査員として参加した時の
普段は見られない私服っぽい服装で、この本の写真や記事が作成されている
ので、あのコンテストのあと、引き続き、東京でこんな仕事をしていたのかな?
と感じました。
特に、各メンバー個別のアップ写真があり、表情もgood!
rulers of nations (PC) (輸入版)
現代政治シミュレータです。
現代政治シミュレーションゲームではありません。
具体的には、
どのスポーツを振興するか(20種類程度)、
どの産業に国家として補助するか(原油・車などからカメラ用フィルムまでこれも数十種類)
閣僚はだれを選ぶか
どの国に何人諜報部員を送り込むのか
公定金利はどうするのか
公務員の給料と定員はどうするのか
年金受給年齢は何歳からか
すべてプレイヤーが決定でき、これらはできることのほんの一部です。
これまでのこの手のゲームのリアリティの無さに失望していた方にはぜひ一度お試し頂きたいと思います。
なお、最初に書いた通り、シミュレータの類の方が近い作りですので、
いきなりの高額増税や宣戦布告、イスラム教国でのポルノの解禁などはほとんどの場合、
暴動で報われる結果となり、即座にゲームオーバーとなります。
そういったスリルも併せて、是非楽しんでいただければと思います。
なお、最初は産油国でのプレイが練習に良いかと思います。
以上ご参考になれば幸いです。
ファストフードが世界を食いつくす
~迫真のルポルタージュですが、ファストフード業界の百科事典とも呼べます。
ついつい、「おいしい」と感じる理由は、素材でもなく、味付けでもなく、
「香料」だったということに気づかされます。
香水の原料を製造している企業が、冷凍食品やらお菓子の味付けの鍵を握っていると
いう現実。そう言えば、大抵の食品の「原材料名」欄には「香料」が入って~~いますね。
自分の味覚が疑わしく思えてきます。
巻末には大量の出典資料が明示されており、簡単には反証できないことでしょう~
Nations and Nationalism (New Perspectives on the Past)
「ナショナリズムとは、第一義的には、政治的な単位と民族的な単位が一致しなければならないと主張する一つの政治的原理である。」といきなり<結論>の提示からはじまる研究書。本書がもたらした成果とその地位は、今や揺るぎないものとなっている。
ナショナリズムという言葉は、まず日本語にどう翻訳するかの時点で議論がまきおこってしまうと思うが、それは他に任せるとして、ゲルナーは人間社会の歴史を「前農耕社会」「農耕社会」「産業社会」と3段階に分け、各々の時代の特徴、それがどうナショナリズムの発生の一部分として変化して関わりあってきたのかを論じており、全体を通して、ナショナリズムは決して「人間の本能」「自然発生的」といったものではなく、近代がもたらした「コミュニケーションの発達」「平等化」「合理化」「読み書き能力の発達」といった、様々な要素が偶発的に絡み合った近代の産物であると盛んに強調されている。また、「ナショナリズムは単なる押し付けだ」という主張を退け、産業社会は、流動的な社会であるからこそ、逆に疎外を避けるために人々が集合し、そこに休息する場所を求める、つまり人は自らナショナリズを利用して統一感や安心感を得る方向に進むと指摘するなど、どちらかに偏重することはなく、冷静にバランスのとれた論理が結論まで貫かれている。
最後に「じゃあ、この内容を実際どこまで各地に適用できるのか?」という疑問は避けて通れない。そして、やはりそれは各地の歴史と社会変動に即して研究せざるを得ないが、本書に重要なキーワードはそろっていると思う。当然、本書をひとつのナショナリズム論の教科書として、たたき台として利用しない手はない。また、ナショナリズムの善悪だけを語るだけで満足することなく、もう一段深くナショナリズムへの視点を掘り下げるためにも必読である。なぜなら自国と自己を知り、両者の関係を再認識する客観的判断を獲得できるからである。