ポプコン バラードコレクション
この曲名を見てください!70年〜80年代にかけてヒットしたPOPCONアーティスト達。そんなアーティスト達のバラード名曲集です。1. 蜃気楼 / クリスタルキング 2. 白いページの中に / 柴田まゆみ 3. セプテンバー・バレンタイン / 佐々木幸男 4. レイク・キャビンのほとりにて(水彩画) / 相曽晴日 5. わかって下さい / 因幡晃 6. あなた / 小坂明子 7. 歌は世につれ / NSP 8. 愛はかげろう / 雅夢 9. ひとり咲き / CHAGE & ASKA 10. ニール・サイモンも読みかけのままで / 石川優子 11. 愛を心に / エディ山本 12. いつわり愛 / 下成佐登子 13. 哀歌 / 金子裕則 14. 時代 / 中島みゆき 15. LOVE SONG / ツイスト 16. 夜間飛行 / 八神純子
大ヒットした曲や超名曲、そしてマニアに語り継がれる名バラードを全16曲収録されています。POPCONというコンテストの底力を感じます。スーパースターになったグループもあれば、それなりに活躍している人もいますが、私のお薦めは3曲目「セプテンバー・バレンタイン / 佐々木幸男」です。北海道出身の彼は、ブルースとソウルをルーツにしながらも、乾いたサウンドとハスキー・ボイスを持ち味にしていて、今聞いても新鮮で素敵です。どの曲もイギリス録音にこだわった彼のこだわりがよく出ています。普段は自身で作詞作曲をするのだが、この曲に関しては作詞は斉藤敦子、作曲は安部恭弘。しかしこれが代表作になってしまうのだからちょっと皮肉なもの。
わが星 『OUR PLANET』 [DVD]
2010年7月に作・演出の柴さんのラップ・ワークショップを受けた。
言葉にはリズムがあり、そのリズムは個々によって違う面白さを体感したのです。
その時に柴さんがやってくれたラップでの自己紹介が超カッコよかった。
強烈にラップの作品である「わが星」を見たい!と思ったのです。
2011年4月に「わが星」の再演を三鷹市芸術文化センター星のホールで観劇。
星の一生と人間の一生・・・
星々と人々の関係性・・・
時間と空間が伸びたり縮んだり。
それと同時に感情も動かされる。
飛び込んでくる印象的な言葉の数々。
それがリズムに乗っている。
日本語の美しさが耳で見える。
音楽も心地が良い。
時報のリズムが瞑想的な状態になり宇宙を感じやすいのだろうか。
DVDでもそれは損なわれることなく伝わってくる。
今この時期だからこそ感じることもあるのだ。
演劇なる生ものをよくぞデジタルに加工できたと。
「00:00:00」は始まりなのかそれとも終わりなのか・・・ずっと心の中で流れ続けています。
お勧めです。
ヤマハメモリアルヒッツコレクション「年々彩々」~my song・your song~
ヤマハメモリアルヒッツコレクション「年々彩々」はとても懐かしく全曲を聴かせてもらいました。良い企画でした。感謝しています。
小坂明子の「あなた」を当時「生演奏」で聴いた者として、本当に青春時代に戻ったかのようでした。
その中で、もとまろが歌った「サルビアの花」(作詞:相沢 靖子/作曲:早川 義夫)のについて少し語らせてください。
「もとまろ」は当時、青山学院大と短大に在学中の3人の女子大生グループで、ヤマハポピュラーソングコンテスト(1971年第3回作曲コンクール入賞曲)をきっかけにデビューを果たしました。
「もとまろ」の歌唱はとても哀愁があり、泣きそうなくらいに切ない歌詞を淡々と歌います。フォーク全盛時代の曲ですが、そのメッセージ性が当時の若者には受け入れられたわけです。大学紛争を経ても何も変らなかった1970年前半の社会の閉塞情勢とも関係があると思います。
この歌詞の中の「偽りの花嫁」や「教会」のシチュエーションは、有名な映画「卒業」を連想させますが、残念ながらダスティ・ホフマンのように花嫁を抱えて逃げずに、「サルビアの花」の主人公は花ふぶきの中を転びながら泣きながら追いかけるわけで、現実にはそうなるのでしょうね。
あれから30年以上経ちました。「サルビアの花」を覚えている人も少なくなりました。
ただ、青春時代特有の甘酸っぱい思い出を彷彿とするようなこの曲は「エヴァー・グリーン」の輝きを今も放っています。
ONE ON ONE(紙ジャケット仕様)
友人に誘われたまたま見たライヴで佐々木さんの歌に出逢い一気に虜になりました。TSUTAYAのベスト盤で聴ける「向かい風」の懐かしさと切なさが混ざりあった ツンとした感じも堪りませんが、ライヴでも中盤歌われた「一人コンサート」は魂を持って行かれました。うたいだしの声の掠れ具合に宿る凡てがあまりに最高です!「ジャズのジャズのジャズの喫茶店」という歌詞と畳み掛ける演奏 その行間にあふれでる何かが、漸く好きなアーティストに出会えたなあという至福感に誘ってくれます。遅蒔きながら 幸男さんを追いかけます。