中春こまわり君 (ビッグコミックススペシャル)
あのこまわり君が、ちゃんと一戸建ての家をかまえて妻子を養い、毎日電車に揺られて会社へ通い、上司の理不尽な業務命令や会社組織の冷酷な理論に苦悩し、果ては嫁姑問題などに頭を痛め、痛風の発作に悩まされている。かつての破滅的なギャグこそ鳴りをひそめているものの、そのエッセンスは健在。むしろその切れ味の鈍さの様なものは彼の成長の証…?
西城君やモモちゃん・ジュンちゃん、福島君やあべ先生も、みなそれぞれに年輪を重ねた姿で登場する(みながみな順風満帆とは言えないところもまた歳月の流れを感じさせる)。そういったキャラたちの姿につい今の自分を重ねてしまうのは私だけか?「お互いに年をとりましたな、ご同輩…。」
彼らも、自分と同じ様にこの30数年間様々な苦労を積み重ねてきたんだろう、と素直に思えてしまう作品。がきデカ直撃世代には必読の書といえる。
週刊少年チャンピオン40th 創刊40周年記念特別編集
今年で手塚治虫さんが亡くなって22年経ちます。
この本のプロローグとエピローグに手塚さんのブラック・ジャックに関する秘話が描かれています。
例え神様でも、自分に厳しく、食い付きながら漫画を制作しているのは凄いと思います!
新世代の漫画に伝えたいですね。
がきデカ ファイナル
一世を風靡したギャグ漫画、がきデカが平成の世とともに復活しました。今回はきっちりと話が完結します。
絵柄や各キャラクターの性格などが結構変化していて時代の流れを感じます。爆発的なギャグは相変わらずで爆笑必至です。
あとがきでもふれられていますが、がきデカの魅力はギャグだけでなく風景描写の素晴らしさにもあるので、ぜひ、絵をあじわっていただきたいと思います。