007 / 慰めの報酬 (2枚組特別編) 〔初回生産限定〕 [DVD]
みたいだな、と言うのが、観終わった後の偽らざる印象。
従来とはまるで違う新たなボンドを得て、前作「カジノロワイヤル」でハードなアクション映画として原点回帰したシリーズ最新作は、その流れを加速させたノンストップの105分間だ。
ボンドはより荒々しく暴力的で怜悧、組織の歯車として動く事を良しとせず独断専行、感情を露わにしながら、愛する者を奪った相手の復讐と敵対組織の壊滅に取り憑かれる。
ダニエル・クレイグはより精悍かつ敏捷さを増し、アクション演出も冴えわたる。
脚本は前作に引き続きポール・ハギスだが、キャラクター造形への拘りに真価を見せるが、全体的にプロットが乱雑、7割を占めるアクション・シークエンスに目が行く事もあって、話が分かり難いのが難点か。
とは言え、全般的にはやはり面白いし、今作で今後の007映画の魅力ある方向性がほぼ確立されたのは喜ばしいが、従来のお約束事項だったお色気とガジェットSFぶりは更に希薄化される。ベッド・シーンは一瞬でしか捉えられないし、Q亡き後、新兵器は専らMIー6内のシステム機能にその名残りを見るくらいなのが、オールド・ファンにはどう映るのかな。
悪の全貌は依然として曖昧なままだが、製作陣はかってのスペクターを踏襲するような新たな悪の組織を構築しようとしているらしい。マチュー・アマルリック、敵役としては小粒だが、その末路を考えれば、彼で適役だった。
この胸のときめきを~ダスティ・スプリングフィールド・ベスト・セレクション
英国を旅行して、あの「嵐が丘」の舞台、ヨークシャー地方を訪れました。地図で見るともう英国でも北の方で、もう少し北上すると、スコットランドになる場所です。ブロンテ姉妹の生家を訪れ、ヒースの咲く丘を散策した後で、小さな中古レコード屋さんを訪れました。そこにあったのが、例えばP.マッカートニーのビニール盤などなど。その中にベイ・シティ・ローラーズのレコードや公式ファン・ブックなどもありました。ローラーズと言えば、日本では単なるアイドル・バンドとして捕らえられている感がありますが、通好みの懐メロも結構カバーしていて、侮れない存在だと思います。
「二人だけのデート」は、その中でも本当に良いカバーだと感じています。D・スプリングフィールドの原曲が素晴らしいことも言わずもがななのですが…。このベスト盤で彼女がいかに素晴らしい歌い手であったか、再認識しました。自分自身が年齢を重ね、彼女が伝えようとしたメッセージの一端が、じわっと伝わった気がして、1枚を通して聴き終わった後、何だか気分がすーっとしました。
007/カジノ・ロワイヤル 【新版】 (創元推理文庫)
映画を見てカジノ・ロワイヤルを気に入った方は是非この原作本も読んでいただきたいところです。
全編通してほぼ原作通りに描かれていた映画版。原作ではタイトルの通り00エージェントして、何のために人を殺すのかに彼はとまどい、そして迷います。そこで映画においても登場したマティスがあるアドバイスをするのですが、この描写がなかなか良かったです。
またカジノ・ロワイヤルにおけるバカラでの対決(映画ではテキサス・ホールデムというポーカー)もテンポ良く緊張感のある展開。
ヴェスパーとの情事、そして彼女の重荷、本気で愛した彼女を罵ってまで組織に忠誠を尽くし人を殺さなければいけないボンド。ヴェスパーが死んでいくときの心理がわかる内容で秀逸だと思います。
とはいえフレミングの処女作ということで深くドラマを掘り下げきれてない部分も有ります。映画ではこれが見事に掘り下げられていました。
とにかく原作第一号であるこの本を読めば、007となった彼の苦悩がわかるはずです。
ちなみに読むとわかりますが、原作のボンドのイメージにクレイグはかなりはまってます。(違うのは髪の色くらいでは?)
PLAYSTATION 3(60GB) 特典 Blu-ray Disc「007カジノロワイヤル」付き【メーカー生産終了】
評判がそれほどでもないので、”まぁ、時間潰しにでもなればいい”と思い購入しましたが、
インターネットに繋ぐことができれば、体験版やプロモーションを無料でダウンロードできます。わざわざ本屋に行き1000円近くする体験版を買うのが馬鹿らしく感じました。
他のPSユーザーとコミュニケイト(友達になったりチャットできる)できたりするので、存外面白いです。不満なところはソフト、キラーソフトがまだ出ていない所ですね。
それはそうと、80GヴァージョンのPS3がアメリカで発売するそうですよ。最近買った俺orz
007 カジノ・ロワイヤル デラックス・コレクターズ・エディション(2枚組) [DVD]
と思わず唸る名作。 ブロスナンがボンドから離れ、新ボンドが発表された時、どれだけ不安を抱いたことか。 ネット上では「悪役顔」「怖い」「見に行かない」などバッシングの嵐でしたが、公開後の評価は一転、「歴代最高傑作」の呼び声まであがりました。 新ボンドの誕生? ボンドの007就任前のMが女性? など設定上気になるところはありますが、昔ながらのオープニング、 掴みのアクションシーン、往年のファンも新規のファンもぜひお手元に一本。