学力は家庭で伸びる―今すぐ親ができること41
しばらく前に読んだ本であるのだが、良い本だったのでレビューを書こうと思った。
読んで、心を惹かれた箇所は、陰山先生の話で
「息子と温泉に入り学校や友達のことを語り、話を聞きながら随分子供が大人になったんだと感じた」ところや、
「子育ては家族の黄金期である」など。
勉強に関しての参考になる意見も多いのだが、人としてこの世に生を受け、
子供を育てるという事は、大変幸せなことだと感じる。
よく「子育ては大変ねー」とか「ガキは生意気でうざったい」という意見を簡単に言う人もいる。
本当にそうなのか?と感じる。
自分は、昔嫌な事が合った時に、子供の親を求める無邪気な笑顔や、
寝顔を見ていただけで幸せな気持ちになった。
また子供が少し大きくなり、生意気なことを言うようになると、随分成長したもんだなと頼もしくも思えた。
昔見た「腕白でもいい、たくましく育って。。」の意味が良く分かる。
他にもさまざまな事で共感できることが多い。
僕も先生というのを一度やってみたいと思ってしまう。
子供と遊ぶなら一緒に真剣に遊びたいし、勉強するのも一緒に真剣にやってみたい。
子供は子供なのだが、きちんとした一人の個人として扱う事で、彼らもしっかり成長してゆく。
そういう意味では、他人の子供も同じである。
今は、自分の子供だけが良ければとか、考えの寂しい人も多い。
そんなことでいいのか?と考えてしまう。
一人では勇気がない奴や、顔を出して正々堂々意見をいうやつもあまり多くない。
何か世間をはすにみて、一生懸命の人を小ばかにてしまう。
また、「どうせこんなもんさ」とすぐあきらめてしまう若者も多い気がする。
日本人として誇りと勇気が持てないで、どうやったら日本を変えられのか?
一生懸命 受験勉強してきた大人が作った結果が、こんな日本なら、
これからの子供が今の日本の常識なんてぶちこわしてくれ!と願いをこめて星5つ。
雪虫 (中公文庫)
大沢在昌、横山秀夫を読み込んでくると、この作品はどうかなと思います。プロットにかなり無理があり、テンポが非常に遅くていらいらしました。2作目も読みましたがどうも恋愛の描き方が中途半端でこんなのありか?と思えてしまいます。祖父が自殺にいたるところも医学的な観点からするととんでもないことが起こっており、現在の病院ではまずありえない状況です。こんなことが起こったらまず医療サイドが捜査対象になってしまいます。(笑)人気シリーズとのことで期待しながら読みましたが、結末も暗く正直期待はずれでした。以降の作品群に期待したいところです。
鋼の錬金術師2 赤きエリクシルの悪魔 (ゲームノベルズ)
アニメの内容と原作の内容も、盛り込んであってとても楽しめる一冊でした。ゲームをしていた時に、これが小説になったらどのようになるかを想像していたら、もっと楽しめると思いますよ。
雪のとける頃に・・・
Win7で出来たよ。
病院の日常パート、的な部分が結構面白い。
いろんな患者がいたり、いろんな職場の人がいたり。
彼らから見えてくる「エゴ」。
作品全体を通して、そんなものを書いていたのかな、と思う。
人の命とはなんだろう、生きてゆくこととはなんだろう。
人を救うとは、愛するとはなんなのだろう。
結局、言葉で美しく感じるものも、所詮はエゴという言葉で片付けられてしまうのかもしれない。
病院は死がつきまとう。
患者や医師が、様々な理由で死ぬことを目撃するが
そのどれもが、抗えない死であったりする。
生きたいとおもえども、生きられぬ。
一方で、自ら命を絶ちたいと思えば、断ててしまう。
人が選べるのは生きることではなく、死ぬことなのかもしれない。
本作のあらすじを読むと
ヒロインが事故って大怪我→救えるのか!? までわかってしまうのだけど、
これが意図しているのはなんなのだろうと考えてみると
ギャルゲーはマルチエンディングを一つの特徴としているわけで。
とすればこの作品のTRUEエンドとして
ヒロインが助かる、というハッピーエンドが容易に想像ついてしまう。
実際やってみれば、そのとおりの結末が来る。
最初は所詮こんなものか、とがっかりするのだが、しかし
TRUEエンドとして描きたかったものがこんなに簡単でいいのか?
という疑問を抱く。
この作品は鬱ゲーとも有名なようで
すごくインパクトの高い別ルートも存在する。
主人公の浮気→奥さんおかしくなる→奥さんに殺される
もしかすると、こちらが作成者にとってTRUEエンドなのかなと思ったりする。
作品を通しての「人間のエゴ」「死を選ぶこと」
これは最後のオチの部分と、至極合致するのではないか、そんな気がする。
色々書いたけど、残念ながらこの作品つまらない。
つまらないけど、僕はそんなに嫌いじゃないのだ。
中古なら安く買えるし、気が向いたら買ってもいいかもしれない。