敬愛なるベートーヴェン [DVD]
ベートーベンって、確かにこんなだったのかもしれないなー、と想像を掻き立てられ、面白かったです。
アンナという写譜師が架空の人物だ、というので、まあ、架空の話なんだなー、ということにはなるのですが、ベートーベンの独り者で、変わり者で、おうちもグチャグチャの生活が、なんか本当にこんなだったろうなー、と思わせられます。耳が不自由で、集音のための板を頭の後ろにつけているのも、痛々しいです。
必死に努力して自分の使命たる芸術を行っていたのが、・・・体を身を削って行っていたのが、感動です。
体がぶよぶよで、かなり音楽に集中するために、ほかのことがめちゃくちゃになるのが・・・人間やはり何かに秀でたら、ほかの事までは手が回らないのが、人間らしくてほっとします。
甥のカールが不肖モノなのに、第9を聞いて涙するのが、感動です。ほっとします。
第九のシーンはすばらしいです。あきません!指揮は、ベートーベンのエド・ハリスよりは、まだ、アンナ役の彼女の方が、うまいのでは、と思いましたよ。上向きで。
とにかく、最後まで、どうなるのか、目が離せず見ました。第9は、長いと感じないほど感動です。芸術や芸術家がどんなものであるか、どのくらい頑張っているか、ということが、たとえ架空の物語でも、真実を語っていると思います。
ドクター・フィールグッド
前作まではイケイケ路線まっしぐらだったモトリーが心機一転、禁欲生活の中で作り上げた快心の一作。前作までも曲作りのうまさはあったが一曲一曲の作りこみ不足というか、もっと良くなりそうみたいな曲がいっぱいあったが、本作は全ての曲が見事なまでの完成度で作られている。彼らの最高傑作であるとともに、当時LAメタルと言われたブームの頂点に位置するアルバムだと思います。ボブロックのプロデュースも見事。