坂本龍馬の拳銃
日本のジャズプレーヤーだから、フリージャズ系だから、というような先入観を持たずに聴いていただきたい作品です。聴き始めたら最後まで一気に聴いてしまうでしょう。ドライブ感、爽快感、ピアノの鳴り、それらが一体となって聴き手を圧倒します。
それぞれの曲については、「商品の説明-内容紹介」に全く同感です。ジャズ・スタンダードの1、5、6、10、ミンガスのブルース曲12、いずれもオリジナルの良さを損なわず、見事にスガダイロー作品に仕上がっています。彼自身のコンポーザーとしての実力も確かなものです。我が国のジャズ界にこうした新人が出現したことを素直に喜びたいと思います。
Mingus at Carnegie Hall
ミンガス後期の傑作ライブ!
ローランド・カーク、ジョージ・アダムス、
ハミエット・ブルーイットなどの
サックス奏者たちによるそれぞれのソロは圧巻!
特にカークのダイナミックでフリーキーなソロは拍手大喝采の凄さで
特筆すべきシーンである
ミンガスはソロはないものの
あの地を揺るがすような太いベースラインで
メンバーを終始力強くサポート
デューク・エリントンの古典をも
モードやフリー・ジャズ的に料理。
カタルシスを感じます!
超オススメ!
ジャズ・カントリー (文学のおくりもの ベスト版)
人間誰しも、自分で思っている得意なものがある。人によっては文章がうまかったり、野球がうまかったり、サッカーだったり、英語がしゃべれたり・・・。この物語の主人公の白人少年は、トランペットがうまい。だが、それを自慢にしていた甘いうぬぼれと夢は、憧れの前衛ジャズミュージシャン・ピアニストのモーゼ・モンゴフリーに会い、一言、「お前はミュージシャンか?」という問いかけの前に挫けてしまう。「音楽で自己を語る」という、ミュージシャンとしての覚悟を聞かれたのだが、これに対して、まともに答えることができないわけだ。そんな「ボク」が、モンゴフリーや仲間達と出会いながら、自己表現としての音楽(ジャズ)を発見していく様を描く青春小説、それが、この「ジャズカントリー」だ。今、何がしかの仕事を始めてすでに二十数年経つ自らの姿を省みると、得意なはずの仕事や趣味などで、どれだけ自分を表現しているか、はなはだ疑問なのだが、そんな自分に対してもまだ何かを探せる気力を思い出させてくれる一冊だと思っている。何か好きなものがある全ての人々にオススメの本。
Mingus Ah Um
この曲にはミンガスミュージックのエッセンスが詰まっている。
このアルバムは曲数からもわかるとおり1曲1曲は短い。
しかし、その(ジャズの演奏としては)短い時間の中でミンガスはその個性を見事に発揮している。
むしろ曲数が多いが故にミンガスミュージックの持つ多様性がかいま見られて面白い。
まず、はじめの3曲はブルーズである。全部ブルーズであるのに似たような曲は1つもない。
"Bird Calls"では楽音以外(この曲では鳥の鳴き声)を楽器で表現するというミンガスミュージック特有の表現も聞かれる。
また基本的に名曲揃いであり後々までミンガスの愛奏曲となる曲も多い。
ミンガスを聞いたことがない人にはミンガスを知るための1枚として、
ミンガスを好きになりつつある人にはもっと好きになるための1枚として、
ミンガスなんて嫌いだという人には誤解を解くための1枚として、
是非ともお勧めの1枚です。