クレイマー、クレイマー コレクターズ・エディション [DVD]
突然別れ話を切り出す妻ジョアンナ(メリル・ストリープ)。引き止めることができず、会社で重要な仕事を任されたばかりの夫テッド(ダスティン・ホフマン)はいきなり息子ビリー(ジャスティン・ヘンリー)の世話と会社での仕事の両立を迫られる。
仕事人間で子供の世話をしたことがなかったテッドは息子との人間関係と日々の家庭生活の送り方に四苦八苦する。その様子をダスティン・ホフマンがアドリブを交えた人間味溢れる完璧な演技でアカデミー主演男優賞受賞。このダスティン・ホフマンの演技が映画の一つの見どころではないかと思います。
仕事人間の父親が息子との関係に苦しみ、次第に理解し合い愛を築き上げていく様子に感動します。生きがいを見つけるために息子を置いて家を出るという苦渋の決断をしたジョアンナに共感し、置いて行かれた息子ビリーのさみしい様子に切なさを感じ、幼いその姿ににいとおしい気持ちになります。
テッドの生活の大変さや母親と息子の愛情に満ちた再会。またクレイマー夫婦の友人マーガレット(ジェーン・アレクサンダー)とテッドのお互い伴侶と別れた経験があるが故のストレートな言葉のやり取り。そして緊張感あふれる裁判などいろんな要素が詰まって見どころが沢山あり一言で素晴らしさを表現できない映画です。2度3度観ていろいろなことに気づいていける映画ではないでしょうか。
ニュールンベルグ裁判 [DVD]
判事、検事、被告人、弁護人、証人のそれぞれ
が、懸命に法廷で自らが為すべきことを為す姿が
丹念に描かれている。それ故だと思うが、勝者が
敗者を「裁く」政治セレモニーの是非・当否につ
いて、裁判の最終段階で被告弁護人のドイツ人弁
護士が鋭く衝き、また、それに対してアメリカ人
裁判長が誠実に自分の所見を返す場が、取って付
けたように浮き上がることなく、自然な展開の中
で現れでてくるのだろう。
違う法廷では(たぶん同様の罪状で告発された)
被告達に無罪や軽罪の判決が下され、ドイツ大衆
の歓心を買ったこと。
本作制作時の1960年(昭和35年)段階で、一人
の服役者も残っていないこと。つまり、この法廷
で終身刑を宣告された4被告が自由の身になって
いること。
何気ないセリフの端々やエンディングキャプ
ョンで淡々とこうした重要な事実が語られる。裁
判は法廷の中での手続きが終わった後、法廷の外
の諸々に結末が委ねられるのだということが、か
えって冷然と伝わる。
ほぼ全編が英語であるため、ストーリー展開の
上で流れがスムーズにいき過ぎているのは、制作
上致し方なかったことなのだろう。実際の裁判の
場ではあったはずの意思疎通のトラブルや通訳が
入るためのタイムギャップは捨象されている。
今の映画人達なら、国際裁判のこうしたもどか
しいところをどのように扱うであろうか。
ウォーキング・メロディーズ(入門編:リヴァプール・サウンズ ゆったり気分)
毎日30分のウォーキングを2回行っている。このウォーキング・メロディーズをiPODに入れて、ウォーキングすると実に爽快。体が自然に動き出す。曲が、ゆっくり−ふつう−早いの絶妙なテンポで組み立てられている。曲に乗って歩くと30分で気持ちよく汗ばむほど。クールダウンの「ミッシェル」が弾んだ息に心地よい。
曲の構成が分かりやすく図解されて、60分のウォーキングの組み立てが視覚的に分かりやすい。義務的にウォーキングをしている人には、次のウォーキングタイムが待ち遠しくなること間違いなし。
ヴィヴァルディ/マンドリン協奏曲集
ときどき、あーこの曲なんだか無性に聞きたいなぁと思う曲がある。
たいていは数時間後には忘れてしまうのだけれど、このヴィヴァルディのマンドリンの協奏曲は、結構その頻度が高い。
あまり知られていないようでいて、意外とCMとか、テレビ番組のバックとかで使われている曲ばかりで、映画「クレイマークレイマー」の始まりとかでもおなじみだ。
たまたまインタネットで検索中に頭に浮かんだのが運のつき。
ここでこのCDを買ったのでした。
で、演奏は可も付加もなし。2つのマンドリンなどはこの協奏曲の持ち味のスリリングなソロの掛け合いが感じられるわけじゃなくてちょっと物足りないのは否めないけれど、ただ曲の楽しさは十分感じられます。
値段と比較すれば満足です。